無線LANについても、他のThinkPadシリーズでは上位モデルに搭載されるMIMO対応ワイヤレスLANが装備される。それにより、従来からのIEEE 802.11a/b/gのほか、現時点のドラフト規格のIEEE 802.11nに対応する。
11n正式版規格の決定はまだ先で、対応できるかどうかもわからないが、現時点での高速規格に本体に余計なものを付けずにそのまま対応できることは評価できる。また、無線はこれだけでなく、Bluetoothにも対応する。
Bluetoothは使わない人には使う機会のないものだが、最近では外付けマウスや携帯電話など、接続すれば便利に活用できるアイテムが揃っており、対応していて困ることはないだろう。
今回試用したモデルはWindows XP Tablet PC Edition 2005が導入されたもの。Windows VistaではTablet PC Editionを統合するため、Windows Vista Businessが用意されたモデルが供給される。特別な位置づけのOSから通常のWindows Vistaとなることで、タブレットPCが一般化する可能性もある。
実は価格もレノボの直販価格でみた場合、それほど違うものでもない。タブレット以外にまったく同じスペックのものはないが、同じCPUを搭載、メモリとHDD容量が大めのThinkPad X60sが約22万円と1万円差、CPUをCore Duo L2400とワンランク落とし、メモリ、HDD、ワイヤレスLANを同じとしたモデルは約20万円と、ThinkPad X60 Tabletと約3万円の差でしかない。
手書きなど使わないという人も、実際に使い始めると手書きの便利さをやめられなくなるとも聞く。この差で画面に自由自在に手書きできるタブレットPCが手に入るなら、思い切ってタブレットPCにしてみることも検討してみる価値は十分あると思う。
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