ThinkPad X60 Tabletの液晶画面は「マルチ・タッチ/マルチ・ビュー」。このマルチ・タッチは、デジタイザーペンとタッチパネルの2つのタッチと、マルチ・ビューのほうは、タッチパネルを持ちながら、屋内でも屋外でも使える視認性を持つことを指している。
この画面の構造は複雑で、通常の液晶のほか、タッチパネルのセンサーの層を挟まなければならない多層構造となるが、にもかかわらず光の乱反射をなくしている。通常、PDAなどではタッチパネルのために、表面に層が加えられているのが確認でき、コントラストも低下している。このThinkPadでは、液晶の表示面が若干奥まっている印象は受けるものの、コントラストが低下したり、いやな反射は皆無だ。
よくよく目を凝らして粗を探してみても、液晶のドットの配列の部分にわずかにモアレのようなものを感じるが、それ以外にはまったく違和感を感じない。むしろ、円偏光パネルなどの効果により、電灯の下でも反射がないことを感じることができる。タブレットとして画面にペンで書く場合は液晶面を上に向けることが多くなるため、反射が少ない画面はタブレットPCにとって本当にありがたい。
また、タッチパネルとデジタイザーペンの両方が使えるマルチ・タッチについても工夫がされている。たとえば、デジタイザーペンで画面をタッチすれば、そのままではデジタイザーとタッチパネルの2つがタッチに反応してしまい、ダブルクリックと認識してしまうのだという。それについても対策がなされたということで、実際に使ってみてもおかしなタッチを検出してしまうこともなかった。
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