いつでも友達の最新の連絡先がわかるソーシャルアドレスブック「acbi」

永井美智子(編集部)2006年12月01日 18時08分

 インターネットサービスの企画開発を手がけるミツバチワークスは12月1日、友人の連絡先の管理に主眼を置いた携帯電話向けのソーシャルネットワークサービス(SNS)「acbi(アクビ)」を開始した。友人が携帯電話の番号ポータビリティ制度を使って電話番号やメールアドレスを変えても、最新の連絡先を常に管理できる点が特徴だ。

acbi acbiの画面イメージ

 acbiではプロフィールページに最新の日記と連絡先が表示される。ここを書き換えると自動的にほかの人のアドレス帳が更新され、常に最新の連絡先が伝わる仕組みだ。連絡先の公開範囲はユーザーが設定できるようになっている。なお、ミツバチワークスでは参加者がそれぞれ書いた連絡先が1つのアドレス帳になることから、この機能を「ソーシャルアドレスブック」と呼んでいる。

 また、日記を更新するとつながっている人の携帯電話に自動的にメールが届く。ユーザー間のメッセージ機能はなく、つながっている人同士はメールや電話で直接やりとりする仕組みを採用した。「携帯電話はどこにいてもモバイルサイトを見ることができ、書き込みにもすぐ反応できる点が強みだ。日記を更新するとつながっている人に連絡が行くため、例えば『いまこの店で飲んでいます』ということを日記に書いて掲載すれば、近くにいる友達から連絡が来て合流するようなことも起こる」とミツバチワークス代表取締役の光山一樹氏は話す。

 「自分の友達といつでもつながっているという点で、実は携帯電話はSNSそのものといっていい。acbiは携帯電話をよりソーシャルに使うためのサービスという位置付けだ」(光山氏)

 このほか、1人のユーザーが複数のアカウントを持ち、自由に切り替えるようにした。相手との関係によって公開したい情報を変えたいというニーズに応えるためだという。「プライベートな友人に伝えたい出来事も、仕事で知り合った人には公開したくないということはよくある」(光山氏)

 このほか、動画や画像、音声、HTMLメール素材などを共有できる機能も搭載した。ファイルにはそれぞれタグが付けられる。また、店舗紹介で利用されることを想定し、住所やサイトのURL、電話番号などを書くこともできる。

 ミツバチワークスはTSUTAYAオンラインの創業メンバーであった光山一樹氏が2005年に設立した企業で、ウェブサイトやモバイルサイトの制作などを主な事業としている。acbiはミツバチワークスにとって初めての自社サービスとなる。

  収益は広告で上げていく考え。「いまの携帯電話向けSNSは10代をターゲットとしたものが多いが、acbiは大人が使って嬉しいと思えるようなサービスにしていく」(光山氏)としている。

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