Googleの電子メールサービス「Gmail」の人気はウイルス的かもしれないが、実際Gmailはウイルスではない。だが、Microsoftの場合、そうではなかったようだ。
先週後半から日曜日夜まで、Microsoftのセキュリティソフトウェア「Windows Live OneCare」は、Gmailを脅威として誤認していた。OneCareユーザーがGmailのウェブサイトを開くと、ポップアップウインドウが表示され、ユーザーのシステムが「BAT/BWG.A.」ウイルスに感染したという警告を発していた。
Microsoftの関係者は米国時間11月13日、「これは、われわれのウイルス対策保護に限定的に生じた誤認識問題だ」と説明している。「Microsoftではこの問題を認識した後、日曜夜には新しいウイルス定義ファイルをリリースし、問題を解決している」と同関係者は続ける。
Microsoftによると、この問題は、先週GoogleがGmailのウェブサイトに変更を加えた後に生じたという。Microsoftでは今後このような誤認識の発生を最小限に抑えるため、自社の手続きやプロセスを見直しているところだ、と関係者は述べている。
Googleにコメントを求めたが、現時点でコメントは得られていない。
セキュリティソフトウェアでは、誤認識が時々起こる。たとえば、McAfeeのセキュリティツールも2006年に入ってから、Microsoftの「Excel」など、ユーザーがPC上で利用する複数のソフトウェアをウイルスとして誤認した。また、Symantecも2006年夏、英国国教会のソフトウェアプログラムをスパイウェアと誤認識したことがある。
Windows Live OneCareは、Microsoftが提供する初めての一般消費者向けウイルス対策製品として、2006年5月にリリースされたものだ。今回のGmail誤認識問題のほかにも、同製品は過去に問題を起こしている。OneCareはベータテスト期間中、Absolute Softwareの「Computrace LoJack」を無効にしたことがあった。Computrace LoJackは、紛失したり盗難に遭ったりしたノートPCを取り戻すのに役立つ自動追尾装置のような機能を持つアプリケーションだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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