Microsoftは、セキュリティツールを世界的に普及させる取り組みの一環として、PCをスキャンできる無料サービスを世界各国でリリースした。
Microsoftは米国時間8月14日、これまでWindows Live Safety Centerという名で提供してきたこの無料オンラインサービスを「Windows Live OneCare Safety Scanner」として、世界各国で入手できるように公開したと発表した。同ツールは、ウイルスやスパイウェアを除去したり、コンピュータの処理速度を遅くする不要なファイルを削除したり、デフラグを実行したりする。
同サービスは、Trend Microの「House Call」やMcAfeeの「FreeScan」と競合するが、両製品は悪質なソフトウェアを削除する機能しかもたない。
Microsoftは同サービスを世界各国に向けてリリースしたのに続き、「Windows Live OneCare」も世界に向けて発売する意向だ。OneCareのベータ版は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、日本、韓国、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、シンガポール、スペイン、スイス、英国の各国に2006年末までには投入する予定だと、Microsoftは語っている。
OneCareは5月下旬に米国内で発売され、6月には小売市場で売り上げ第2位の座につけた。同製品はウイルス対策、スパイウェア対策、ファイアウォールの各ソフトウェアに、Windows PC用のバックアップ機能と複数のチューンアップツールを組み合わせたもの。SymantecとMcAfeeの両社も、OneCareと競合する新製品を発表している。
Microsoftは、急速な成長を遂げるWindows Liveプログラム向けに10種類以上の新製品を投入している。同社は引き続き製品の拡充とアップデートをしていく予定だ。ウェブベースのサービスを展開するGoogleなどのライバルとの競争が激化するなか、Microsoftはこれらのサービスを通して、だれがどのようにオンラインサービスを利用しているのか理解を深めようと考えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」