同氏は、「適性だ。つまり、売上高も指標の1つになるが、Microsoftがリスナーやアーチスト、そして小売業者にとって適切なら受け入れてもらえるはずだ。今のところ、既に一部については達成できたと思う。Zuneはだれもが話題にしている。小売店も音楽業界全体もAppleに続く第2の選択肢を待っている。競争はだれにとっても良いことだ」と語っている。
Microsoftは9日、Zuneの売り上げの一部を著作権料としてレコードレーベル各社に支払うことを発表し、同社が適切であることを一層アピールすることができた。
映像をより快適に視聴できるよう、iPodに比べて大型の画面を採用するなど、Zuneにも音楽ファンを確実に魅了する仕様がいくつかある。
Zuneは、半径30フィート(約9m)以内にある他のZuneと楽曲を相互転送できるWi-Fi機能も搭載している。9日にはジャーナリストらがこの機能を試し、大体の場合10秒程度で操作が完了できていた。ただし、著作権保護の目的から、転送された曲は最大3回もしくは3日間しか再生できない。
Microsoftのミュージックストアの方がAppleのiTunesよりもパーソナルな雰囲気を持つようになると、Stephenson氏は語っている。Stephenson氏によると、同社は顧客に新しいミュージシャンを紹介する評論家のコメントを多数掲載していくという。
「すべてにおいてかなりの本物志向となっている」とStephenson氏は語っている。
Microsoftは、少なくともAppleと同等のデバイスとミュージックストアを提供することを音楽関連の最重要課題にしていると、アナリストは語っている。
だが、この点についてまだまだ努力が必要だ。iTunesが350万曲を用意しているのに対し、「Zune Marketplace」は200万曲しか用意していない。Zuneユーザーには、ミュージックビデオやテレビ番組に関して同等の選択肢が無く、Zuneが採用する通貨に嫌悪感を持つユーザーも出てくる可能性がある。
Zuneが初年度からAppleに代わってトップ楽曲サイトになれないことは担当チームにも分かっている。Microsoftも、これからZuneを洗練させていかなくてはならないことは分かっており、長期的視野で音楽ビジネスを考えていると、Stephenson氏は語っている。同氏はさらに、同社には強力で一見したところ太刀打ちできない企業が独占する市場への参入経験がある、とも指摘している。
Stephenson氏はMicrosoftのビデオゲーム機に言及し、「Xboxでビデオゲーム市場に参入した。このときはソニーが相手だった。今度は音楽業界の勢力図を変えるチャンスだ」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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