Microsoftは、iPodキラーとなるデジタルメディアプレーヤー「Zune」を米国時間11月14日にリリースする。だが、同社によれば、この端末を米国外で発売する計画はないという。
Zuneは11月14日に米国で発売され、Apple ComputerのiPodと直接競合することになる。そのようななか、さまざまなメディアが先週来、2007年後半あるい2008年初めまではこの端末が英国に上陸することはなさそうだと伝えている。
Microsoft UKのマネジングディレクターGordon Frazer氏は英silicon.com(CNET Networksの系列サイト)の取材に応じ、現在のところ英国あるいは世界でZuneを発売する計画は立っていないと述べた。
同氏は「現段階では世界のどの地域においても、(Zuneを)発売する計画は確定していない。将来、英国で発売する予定があるのか、予定がある場合はそれがいつになるのかについても、ここで述べることはできない。これから米国での動向を見守り、そこからいろいろなことを学びたいと考えている。米国での発売が成功するかどうかを見届けたうえで、英国での発売を判断する。まだ英国に関する判断は下されていない。今言えることは、まずは米国のみでZuneが発売されるということだ」という。
Frazer氏は、音楽プレイヤー市場が現在、AppleのiPodによって独占されていることを認めている。もっとも同氏は、Microsoftにも入り込む余地があると述べる。アナリストらは、iPodの独占が少なくともあと18カ月間は続くと予想している。
同氏は次のように述べた。「確かにAppleが市場のリーダーである。誰もそれを疑いはしないだろうし、同社はあらゆる意味で優位に立っている。これは称賛に値することだ。iPodを広く普及させた同社は、市場のリーダーであり続けるだろう。それでもわれわれは、まだこの市場に改良の余地があると考えている」
同氏は、Zuneについて、内蔵の無線接続機能により、ユーザーが互いに音楽やその他のダウンロードファイルを転送し合うことができるようになると述べている。音楽ダウンロードビジネスの分野では、ほかのデバイスから転送された楽曲を一時的に再生可能にし、ユーザーが改めてこれを購入したり、削除したりするような利用例が考えられるという。
「音楽に限らず広範な分野で、ソーシャルネットワーキングがキーワードになっている。人々は情報やアイデア、音楽、体験を交換、共有することができるようになるのだ」(Frazer氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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