カリフォルニア州サンフランシスコ発--Intelは米国時間10月20日、まもなく登場する4コアプロセッサ「Tigerton」のデモを公開した。同プロセッサは、4基以上のプロセッサを搭載するサーバ用である。
当地で開催された報道陣向けのイベントでは、Intelのエンジニアが「Tigerton」プロセッサベースの試作サーバ上で「SunGard」金融モデリングアプリケーションを動かして見せた。同サーバは全部で4基のTigertonを搭載しており、それぞれが4コアとなっているため、合計では独立処理コアが16基ある計算になる。
IntelではTigertonを、Xeon MPチップファミリーとして2007年第3四半期に発売したい考えだ。今回のイベントでは、4コアチップの量産計画についても概要が明らかにされた。
Tigertonは、MPシリーズで初めてIntelのCoreマイクロアーキテクチャを採用したプロセッサとなる。Coreマイクロアーキテクチャは、前モデルのNetburstマイクロアーキテクチャよりパワフルで、消費電力効率も高い。Intelは、デスクトップ、ノートPC、そしてデュアルプロセッササーバ製品ではCoreへの移行を既に済ませているものの、Netburstベースのマルチプロセッササーバ用チップはまだ販売を継続している。
さらに、Tigertonベースのサーバは「Clarksboro」チップセットを採用することになる。Clarksboroは、現行のTulsaクラスサーバが採用するDual Independent Bus(DIB)構造を排除し、代わりに各4コアチップとチップセットとを専用リンクで接続している。
Intelの現行の4プロセッササーバ用デザインでは、チップセットとの1つの接続を2プロセッサで共有する必要がある。これがボトルネックにつながり、狭い接続部分でアクセスの競合が発生する。
さらに、ClarksboroではMPシリーズにもフルバッファメモリが導入される。
IntelのDigital Enterprise Groupでビジネスオペレーションディレクターを務めるStephen Smith氏によると、同社は2007年半ばまでに4コアプロセッサを100万基以上出荷するようになるはずだという。この合計には、ハイエンドデスクトップ用4コアプロセッサのKentsfieldと、デュアルプロセッササーバ用Clovertownプロセッサも含まれる。両チップとも、11月中にはシステムに搭載されるようになる見通し。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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