DVDに代わるディスクのスタンダードへ--Blu-rayプリンタブルを実現したTDKの技術力

加納恵(編集部)2006年10月19日 17時13分
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2層化、高速化と進化を遂げてきたDVDに代わり、次代の記録メディアの主力と目されるBlu-rayディスク。1層式でも25Gバイトという大容量化の実現は記録メディアの可能性を大きく広げるものだ。ただ、パソコン、デジタルレコーダーそしてビデオカメラと加速度的に普及したDVDにとって代わるメディアになるには、DVDディスクが実現してきた使い勝手や形状を受け継ぐ必要がある。その中でも最も早い対応が望まれるものの一つ、プリンタブルを技術発表したTDKに、その開発背景とBlu-rayの取り組みについて伺った。

--CD-R、DVD-Rともに日本市場では、ディスク盤面がホワイト一色の“プリンタブル”ディスクが人気ですね。

 日本のユーザーには特にプリンタブルタイプの人気が高いですね。DVD-Rでは売り上げの半数以上をプリンタブルタイプが占めています。

--プリンタブルディスク人気は日本独自の傾向なのでしょうか。

 ええ。日本のユーザーはテレビ放送やビデオカメラで撮影した映像など、録画ディスクをライブラリ化する傾向が強く、その際盤面もきれいにデザインして保存される方が多いです。そういう方には特に重宝されていますね。

 ただ、個人ユースだけ見ると日本市場が圧倒的なのですが、もう一方の大きな柱としてビジネス向けの市場があります。サンプルディスクの配布やバージョンアップ頻度が高いソフトウエアなどは、少数ロットでの制作が必要になります。そういった場合に、プリンタブル需要は各国で高いですね。プリンタブルのディスクをご購入いただいて、CD/DVDのコピーシステムと組み合わせることで、スピーディにソフトを作成することができるんです。

--新技術としてBlu-rayディスクのプリンタブルタイプを開発発表されていらっしゃいますが。

 CD、DVDとディスクの大容量化が進んできましたが、今後は映像のハイビジョン化に伴って、ディスクのデファクトスタンダードがBlu-rayに切り替わってくると確信しています。そうした市場のニーズにいち早く対応するために、プリンタブルタイプの技術開発を進めてきました。

 TDKでは、Blu-rayの6層化による大容量メディアや、ビデオカメラの記録メディアとして使用できる8cm規格など、さまざまな新技術を発表しています。そうしたBlu-rayへの取り組みの中で、プリンタブルタイプの開発は重要な新規格の1つであると位置づけています。

 
Blu-rayプリンタブル プリンタブルのBlu-rayディスク。印刷前(左)と印刷後(右)。内周約25mmとプリントエリアを広くを取ったワイドプリント仕様で、盤面の質感はマットだ
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