Internet Explorer(IE)のアップデートをBill Gates氏が約束してから1年半以上を経て、「IE 7」の正式版がMicrosoftのウェブサイトからダウンロード可能になった。
機能面については、遅れをとっていた分野での改善が多く見られる。ウェブ標準やRSSフィード、そしてタブのサポートが追加されている。また、フィッシングサイト対策も備わった。
調査会社OneStatが発表した最新の調査結果によると、Microsoftは、「Firefox」に奪われていた市場シェアを取り戻しつつあるという。IEのシェアは現在85.9%で、7月から2.8%増加している。一方、Firefoxのシェアは11.5%で、7月からは1.4%減少している。Mozilla Foundationでは、新ブラウザFirefox 2の「製品候補版」をリリースしているが、正式版の発表を間近に控えている。
MicrosoftではIE 7をFirefoxユーザーにも勧めているが、インストールによりデフォルトのブラウザがIEに変更されることはないと約束している。「毎日使わないとしても、インストールして損はない」とMicrosoftでIEの製品マネージメントを担当するGary Schare氏は述べる。
Yahooは米国時間10月18日、同社バージョンのIE 7を公開していた。同バージョンでは、Yahooがデフォルトの検索エンジンとして採用され、Yahooをホームページとし、Yahooツールバーが装備されている。
IE 7のベータテスト参加者らには、今週から自動アップデート経由で正式版が提供される。IE 6ユーザーには11月からIE 7を自動アップデート経由で提供する予定だが、それをインストールするかどうかは各自の判断だという。
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