Opera Softwareは、Microsoftからのシェア奪取を計画中だ。
Opera Softwareは、「Opera 10」の発表日を未定としているが、同バージョンでユーザを魅了し、MicrosoftのInternet Explorer 7のシェアを奪うことを目指している。Opera 10は、Opera 9で始まったウィジェットのサポートなどを基礎として、開発が進められるという。
Opera 9は米国時間6月20日に発表されたが、これは2006年後半にリリースされるIE 7を意識したものだった、とOpera Softwareと述べる。
デスクトップ向けOpera製品のパブリックリレーションマネージャーThomas Ford氏は「Opera 9は、IE 7攻略の手始めだ。現在は、ユーザフレンドリーな製品を提供し、問題を解決するための努力をしているところだ」という。
同社では、Microsoftのブラウザとの差別化のため、Opera 10をあらゆるプラットフォームで稼動させることを考えている。これは、ゲーム機である「ニンテンドーDS」など、さまざまなプラットフォームにOpera 9を対応させてきた同社の取り組みの延長となる。
Ford氏は「Opera 10が、携帯端末、デスクトップ機、ゲーム機など、あらゆるデバイスで動くようにしたい。いろいろなアイテムの結びつきを飛躍的に高める方法を探りたい。それが、Operaででき、Microsoftでは根本的にできないことの1つだ」という。
Opera Softwareは、ウィジェットの開発も進めている。ウィジェットは、ブラウザの外で動作するHTMLやJavaScriptを使ったウェブアプリケーションだ。同社は、フル機能のデスクトップOSが不要となり、ブラウザとウェブアプリケーションでほとんどの作業を実行するようになる時代を目指している。
また、開発ツールの作成にも力が入れられている。
Ford氏は「まだ計画段階だが、開発ツールも公開する予定だ。開発者がOperaを、オープンスタンダードにもとづいたウェブ開発のプラットフォームとして利用することを望んでいる。ウェブがオープンスタンダードに適合した状態を保たなければならない」と述べる。
Operaアーキテクチャのセキュリティ性能によって、Microsoftの現行ブラウザであるIE 6からシェアを奪うことも目指している。
Ford氏は「ユーザはIE 7を待つこともできるが、今すぐ安全を手にしたいならOpera 9を使うこともできる」という。
Opera 9ではすでに、かなりのユーザ数増加があり、リリース初日には70万件のダウンロードがあった。Opera Softwareによると、モバイル用のMiniを含めて、2006年6月のリリースからおよそ2500万件のダウンロードがあったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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