Voodoo PCの創設者であり最高技術責任者(CTO)であるRahul Sood氏は米国時間9月28日、自らのブログの中で、Hewlett-Packardが同社を買収することを明らかにした。
買収の詳細は明らかにされていない。同氏のブログの投稿によると、Rahul Sood氏と、同氏の兄弟でVoodoo最高経営責任者(CEO)を務めているRavi Sood氏は、HPのパーソナルシステムグループにできる新たなゲーム事業部門で職務に就き、同グループのCTOであるPhil McKinney氏の直属になるという。
Voodooは、ゲーム愛好者やPCマニアを対象にした、派手なデザインと外観の高価なハイエンド向けPCを製造している。こうした分野は、PC市場の中では小さな一角を占めているだけだが、利幅は主力市場よりも高い。また、VoodooやAlienware、Falcon Northwestといった企業の顧客は、PCにあまり詳しくない周辺の友人や同僚に対して、影響力を持っているとも考えられている。
こうしたハイエンド顧客層に関する知識を吸収し、高い利幅の恩恵にあずかりたいと考えたDellは、2007年に入ってAlienwareを完全子会社化した。Alienwareが買収される2週間前に、Rahul Sood氏はそれを予測していたという。同氏がのちにブログで明かしたところによれば、VoodooもDellの会長であるMichael Dell氏と同様の買収契約について話し合っていたという。
Rahul Sood氏はHPのゲーム部門のCTOに、Ravi Sood氏は最高戦略責任者に就任すると、同氏のブログには書かれている。現在、同社が本社を置いているカナダのアルバータ州カルガリーの拠点は、そのまま維持される。HPはプレスリリースの中で、買収契約の締結は2006年11月中に完了する見込みだと述べた。
Mark Hurd氏が2006年にHPのCEOに就任して以来実施された買収としては、Voodooのケースが直近である。ちなみにHurd氏は28日、HP取締役による情報漏えいスキャンダルに関連して、米下院の公聴会で証言をしていた。同氏は、複数の小規模な企業買収に加え、Mercury InteractiveおよびPeregrine Systemsの買収も認めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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