デル、PCメーカーAlienware買収のうわさを否定

文:Asher Moses(ZDNet Australia)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年03月15日 17時38分

 DellがライバルのPCメーカーAlienwareを買収するといううわさが流れているが、Dellはこれを否定した。

 このうわさは、OEMコンピュータサプライヤーVoodoo PCの最高経営責任者(CEO)Rahul Sood氏が自身のブログにこの動きに関する感想を書いたことから広まった。

 Sood氏はブログに次のように書いている。「ゲームマシン市場は、Dellの『いわゆる技術リーダーシップ』、そして、最終的にはコンシューマー市場を脅かしている。AlienwareブランドはDellよりもクールだ。規模だけを見ても、Dellにとって(Alienwareは)買収候補となりうるだろう」

 Sood氏の予想は、「ハイエンドベンダー」に近い情報筋の言葉により、さらに現実味を帯びている。この情報筋は、CNET.comのRich Brownに、「取引は終了している。あの会社(Dell)には、Alieneware社員の履歴書が大量に送られている」と語った。

 この情報の信ぴょう性をDellでオーストラリアおよびニュージーランド地区の広報担当を務めるPaul McKeon氏に尋ねたところ、うわさの出どころであるVoodoo PCはAlienwareのライバルであることから、信用できないと答えた。

 「うわさが(Alienwareのライバルの)ブログから広がったことを考慮し、多少疑ってかかることをお勧めする。その動機が何なのかは不明だ」とMcKeon氏はZDNet Australiaにあてた電子メールに記している。

 McKeonはまた、Dellも「クール」な企業になる資質を持っていると述べ、買収理由にも疑いを示した。そして、競争力のあるゲームマシンをAlienwareの技術なしに作ることは、Dellにとって十分可能であると続けた。

 「Dellの『XPS』シリーズは、Alienwareのマシンよりも優れたパフォーマンスと価値を提供している。そして、XPSのモバイルコンセプトは、Dellが2006年に実現しようとしているクールなことを裏付けるものだ」とMcKeonは述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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