Salesforceは米国時間9月13日、同社オンラインサービスのアップデートを披露するとともに、オンライン業務ソフトウェアのカスタマイズを容易にしていくことを明らかにした。
同社によると、2006年中の出荷が予定される同社の「Winter '07」では、Salesforceのツールと、ユーザーまたはサードパーティーが開発したコンポーネントをマッシュアップする(組み合わせる)ことで、解析ツールのカスタマイズが可能になるという。
この新機能があれば、Salesforce.comアプリケーションに保存されたデータから取得した営業実績や各種ベンチマークを調べるための解析ダッシュボードを独自にカスタマイズできるようになる。
同社によると、Salesforce.comのアプリケーションに各種ツールを統合するダッシュボードフレームワークはWinter '07に実装されるという。
マッシュアップは、GoogleやYahooなどのウェブサイトで一般的になりつつあり、社内業務システムへの浸透も始まりつつある。Salesforceの最高経営責任者(CEO)Marc Benioff氏は13日、「実際、これで今あるチャンスを活かせるようになる。お膳立てはGoogleやYahooやeBayがしてくれた」、とロンドンのカンファレンスで語った。
Salesforce.comによると、ソフトウェアメーカーのBusiness Objectsが、同社の「Crystal Xcelsius」プレゼンテーション作成ツールをSalesforce.comのダッシュボードフレームワークに対応させるという。ほかのパートナー企業各社も追随する見通しだと、Salesforceの製品マーケティングディレクターAriel Kelman氏は述べている。Kelman氏によると、同社はこのダッシュボードフレームワークが開発者やパートナーによる新コンポーネントの開発を促進してくれることに期待しているという。この新コンポーネントは、Salesforceのオンラインマーケットプレイス「AppExchange」経由で同社の顧客同士が共有できる。
Salesforceは、ホスティングサービス版の顧客関係管理(CRM)アプリケーションを販売している。Microsoft、SAP、Oracleなどの各社と競合する同社は、カスタムサービスを増やすことで加入企業に対する影響力を拡大しようとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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