ボストン発--Salesforce.comが、自社のホスティングサービス向けに、Googleを利用したウェブ広告キャンペーンの購入と管理を行うアドオンを開発するKiedenを買収した。
Kiedenは社員4名、顧客数45の企業。買収は米国時間8月22日にニューヨークで行われる記者会見で、正式に発表される予定。買収の金銭的な条件は明らかにされていない。
Salesforce.comの最高経営責任者(CEO)兼会長のMarc Benioff氏およびKiedenの共同創設者であるKraig Swensrud氏は、8月21日にボストンで開催された報道陣および顧客を対象としたイベントで、今回の買収に関する詳細を説明した。
Swensrud氏によれば、Kiedenの「Salesforce for Google AdWords」というサービスを利用すると、Salesforce.comアプリケーションから「Google AdWords」の広告キャンペーンを開始することができるという。料金は1社につき月額300ドルで提供される。
同サービスを利用すると、Google AdWordsをクリックした人のうち、どのような人が購買につながるかを分析し、進行中のキャンペーンの様子を確認することができる。また、Google AdWordsから自社サイトに誘導された顧客からの売り上げを集計し、図表を作成したり、ダッシュボードのようなインターフェースに表示したりすることも可能だ。
Benioff氏は「Google Adwordsから情報を引き出して、購買につながる顧客が誰なのかを分析することは、難しい。この点に問題を感じた」と述べる。「CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)とGoogleが提供する広告サービスの間の関連性を見落としてしまいがちだ」(Benioff)
Salesforce.comアプリケーションとGoogleの広告配信システムとの統合は、Salesforce.comが提供するAppExchangeを使用して行われている。
Swensrud氏によると、Kiedenは2006年1月に創業し、「Salesforce for Google AdWords」のプロトタイプを数週間で作り上げ、5月には同アプリケーションのパブリックベータ版を公開したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」