米国時間8月28日、IntelがCore 2 DuoチップのノートPC版「Merom(開発コード)」を出荷開始した。これを受け、新プロセッサを搭載したノートPCがユーザーの手元にも届くようになる。
Dell、Gateway、東芝をはじめとするメーカー各社がMeromを搭載した最初のシステムを披露している。Merom搭載システムは、7月に行われたIntelのCore 2 Duo発表イベントで公開されていたが、ここへきてPCベンダー各社からシステムが発売されることとなった。
Intelのモバイルプラットフォームグループでゼネラルマネージャー兼バイスプレジデントを務めるMooly Eden氏は「これで、クライアントのCoreアーキテクチャへの移行が完了する」と述べている。
Intelは、デスクトップやサーバで採用してきたNetburstアーキテクチャを捨て、Pentium MからCore Duoへと続いた新しい設計思想を継承するCoreアーキテクチャを用意した。Coreアーキテクチャは従来のNetburstアーキテクチャに比べ、性能も消費電力効率も向上している。
Core 2 Duoはモバイル版もデスクトップ版も製品名が同じだが、それぞれ異なるモデル番号の体系をもつ。ノートPC用チップは5xxxもしくは7xxxのモデル番号が振られる(7xxxシリーズの方がパフォーマンスが高い)。一方、デスクトップ用チップは4xxxおよび6xxxのモデル番号が付与されている。この4桁のモデル番号の前に付くアルファベットはチップの消費電力を示す。たとえばモバイル版「T7600」のTは消費電力が25〜41ワットの範囲に入ることを意味する。T7600の消費電力は34ワットで、Core Duoが消費する31ワットをわずかに上回る程度に過ぎない。
Intelでは年末までにハイエンドのノートPC向けに出荷するプロセッサのうちの95%をデュアルコア製品にする意向だと、Eden氏は述べる。新チップは、Core Duo用にデザインされたマザーボードに装着可能。
Intelは2007年春、「Santa Rosa」プラットフォームを公開する予定で、これによりモバイル技術の向上が図られる。Eden氏によると、Santa Rosaプラットフォームでは、フロントサイドバスの高速化が行われているという。Santa Rosaについては、9月に開催されるIntel Developer Forumで詳細を明らかにするという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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