カリフォルニア州サンタクララ発--Intelは米国時間7月27日、ここ13年間で最も重要な製品となるCore 2 Duoを正式発表した。これによりPentiumの時代にピリオドが打たれることとなる。
Intelが当地で開催した発表イベントにおいて、最高経営責任者(CEO)であるPaul Otellini氏は「これは単なる漸進的な変化ではない。革命的な飛躍だ」と述べた。同社が最後にこのようなイベントを本社で開催したのは、Pentiumプロセッサを発表した1993年のことだった。Pentiumの発売も、同社の歴史に残る重要なイベントだった。
当時のPC市場は現在の数分の1の規模に過ぎなかったと、Otellini氏は述べた。当時の競争環境は現在と大幅に異なるが、Pentiumはその後すぐにコンピュータ業界で最も知名度の高いブランドとなった。
Core 2 Duoは、デスクトップおよびサーバ向けの高性能プロセッサを擁するAdvanced Micro Devices(AMD)がIntelの地位に追いつこうとするなかで発売された。またPCメーカー各社は、直近の四半期に業績の伸び悩みを見せており、MicrosoftのWindows Vistaの発売も延期されたことから、PCの売り上げを向上させるきっかけを求めていた。
Intelは自社が復活を遂げたと考えている。Core 2 Duoに対する初期の評価は高く、同プロセッサは、これまでのどの新型プロセッサ発表時より、多くの製品に正式採用されたと、Otellini氏は述べた。
Core 2 Duoでは、IntelのCoreマイクロアーキテクチャが採用されている。またCore 2 Duoは、パフォーマンスを向上させるためにクロックスピードの高速化を追求する方針から離れようとしてきたここ10年間の努力の成果でもある。Coreマイクロアーキテクチャに基づいたチップは、クロックサイクルあたりに発揮するパフォーマンスが高くなっている。Intelの設計者らは、プロセッサの命令処理方法を変更してキャッシュメモリのデザインも改善し、CPUやメモリ間のデータを転送するためのフロントサイドバスを拡張しながらパフォーマンスを向上させてきた。
これにより、パフォーマンスと消費電力の両方において、従来のPentiumプロセッサを凌ぐ製品が誕生した。各種のレビューによると、その性能はAMDの現行プロセッサのパフォーマンスをも上回ったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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