Microsoftは米国時間8月24日、「Internet Explorer(IE) 7」の製品候補版を発表した。同社ではこれを正式版公開前の最後のテスト版にしたいと考えている。正式版は2006年内にリリースされる予定。
この「IE 7 Release Candidate(RC) 1」は、サイトより無償でダウンロードできる。ただし、ユーザーはプログラムをダウンロードする際に、正規版のWindowsを使っているかどうかの認証を求められる。
IEのグループプロダクトマネジャーMargaret Cobb氏は「完成版の登場が近付くなか、開発者が自分たちのサイトを引き続きテストできるよう、コミュニティーに最新版を提供したい。これがRC1をリリースする目的だ」と述べている。
Cobb氏によると、MicrosoftではRC1を最後のテスト版にしたいと考えているが、フィードバック次第では2つ目の製品候補版が追加投入される可能性もあるという。
「これを正式版リリース前の最後のテスト版にしたいと考えている」とCobb氏は述べる。Microsoftは、6月に同ソフトウェアの3番目のベータ版をリリースしている。
Windows XP用IE 7の正式版は第4四半期にリリースされる予定で、新ブラウザは2007年1月に一般発売されるWindows Vistaにも組み込まれる。IE 7では、タブブラウジング機能が搭載され、セキュリティが強化されたほか、ウェブ標準のサポートが強化されている。同社がIEの大型バージョンアップを行うのは5年ぶりとなる。
セキュリティが強化されているため、MicrosoftはIE 7を「優先度の高い」アップデートとしてWindows XPマシンに自動配信する予定だ。また、企業向けには、IE 7の自動配信を無効にするツールも用意している。
RC 1の外観はBeta 3とほとんど変わらないものの、Microsoftによれば、RC 1では複数のバグが修正され、パフォーマンスも改善されているという。さらに、フランス語版とスペイン語版も追加されている。
RC 1をインストールすると、前のテストバージョンが自動的に削除されるようになった。これまではIE 7の新版をインストールするときには、旧版を手動でアンインストールする必要があった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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