Microsoftは米国時間31日、「Internet Explorer(IE) 7」を披露し、この新ブラウザの「プレビュー」バージョンをテスト版として一般公開した。
Microsoftによると、IE 7は、まだ開発途中だが、同社サイトにあるInternet Explorerのページからダウンロードできるという。同社は7月に限定テストを開始しており、3月末までの公開ベータ版投入を約束していた。
MicrosoftのInternet ExplorerグループプロダクトマネージャMargaret Cobbは、「今回のアップデートで重要なのは、一般公開されたという点だ。これまでのバージョンはいずれも限定版だった」と語っている。
最新バージョンは「Windows XP Service Pack 2」に対応しており、数カ月前からMicrosoftが宣伝してきた機能が多数搭載されている。フィッシング詐欺やスパイウェアなどのさまざまな脅威への対抗メカニズムなど、新しい各種セキュリティ/プライバシー保護機能はその一例だ。
ほかにも、ブラウジングの履歴をさらに簡単に消去し、クリックするだけでパスワードやフォームデータ、そしてクッキーを削除する新機能もあると、同社は語っている。
新ブラウザは、より能率化されたツールバーにタブブラウジングや検索ボックスを搭載する。これは、Mozilla Foundationが配布する競合ブラウザ「Firefox」で慣れ親しまれたコンセプトである。
Microsoftによると、新しい「Printing Enhancements」と「Shrink to Fit」の両プリント機能を使えば、マージンの調整、ページレイアウトの変更、ヘッダやフッタの削除、印刷領域の増減が可能になるという。
タブブラウジング機能を使うことで、1つのブラウザウインドウ上で複数のウェブページを表示できるようになる。また、Microsoftは、「Quick Tabs」という機能により、Firefoxに対する優位性を出そうとしている。この機能は、開いているタブをすべて1つのウインドウでサムネール表示し、一目で分かるようにする。
同プログラムではさらに、ニュースやスポーツサイト、ブログ、および各種記事の更新情報をより簡単に購読できるようにもなっている。同ブラウザは、Real Simple Syndication(RSS)フィードを検知してツールバーにアイコンを表示する。Microsoftによると、見出し記事のプレビュー、購読、およびスキャンがブラウザから直接できるという。
また、IE 7は、今後普及が見込まれるウェブプログラミング技術AJAXのサポートなど、ウェブ開発者用の新機能も多数搭載している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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