ソフト開発のセックは8月21日、KDDIと、KDDIが所有するScalable Vector Graphics(SVG)関連ソフトのライセンス契約を締結し、セックが製品化、販売することで合意したと発表した。
SVGは、W3Cで標準化されているベクトルデータフォーマットの規格だ。W3Cが8月10日に勧告候補を発表したベクター形式の画像フォーマット「SVG Tiny 1.2」は、携帯電話やPDAだけでなく、PCやカーナビ、情報家電などの機器で利用できるベクター形式の画像フォーマットで、モバイル向けネット利用の使い勝手向上に貢献するものと期待されている。
今回のライセンス契約により、セックは、SVGブラウザソフト(SVG描画エンジン)「SVG Browser(SVG Mobile Engine)」、SVGオーサリングツール「SVG Plugin for Adobe Illustrator」、地図配信サーバモジュール「SVG地図サーバ」を、SVG製品ファミリー「airSmartG」として発売した。
SVG Browserは、Windows上およびBREW上で動作するSVGブラウザ。SVG Tiny 1.2仕様に準拠し、地理座標に基づいて複数のSVGコンテンツを重ね合わせて表示することができ、位置情報コンテンツを表示するためのブラウザとして利用することができる。
SVG Plugin for Adobe Illustratorは、SVG地図を下絵として重ね合わせるコンテンツを編集作成することで位置情報コンテンツを作成することができる。また、アニメーションコンテンツの作成も可能。
SVG地図サーバは、SVG地図を配信管理する地図サーバだ。
これらSVG関連ソフトは、ユーザーのニーズにあわせて改版することもでき、新たなモバイル端末や、新たな機能付与等の対応も可能としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」