Microsoftは米国時間8月1日、Microsoft Platform Products & Services Division内の幹部の異動を発表した。これに伴い、長年エンジニアとしてWindows開発を指揮し、また同社の幹部でもあるBrian Valentine氏は、Vistaの発売後に新ポストに異動することになる。
Microsoftによると、今回の再編成は、同社の技術に関するビジョンをより鮮明にするとともに、顧客への対応を強化するのが狙いだという。今回の異動は、Windowsの次期版であるVistaの発売の遅れが懸念される中で行われる。今のところ、Vistaは2007年初めにリリースされる予定だ。
今回の幹部の異動の一環として、現在Windows Core Operating System Division(COSD)のシニアバイスプレジデントを務めるValentine氏は、別の分野の新たなポストに異動する。同氏は、過去7年間にわたりWindowsの開発に携わってきた。
エンジニアエクセレンス担当シニアバイスプレジデントのJon DeVaan氏は、直ちにエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントとしてプラットフォーム部門に配属される。またDeVaan氏は、Valentine氏とともにCOSDの共同責任者を務める。同氏は新たな任務として、Windowsオペレーティングシステム(OS)開発とクロスプラットフォームインテグレーションを指揮し、さらに、Windows部門の責任者に任命されたSteven Sinofsky氏と緊密に連携しながら、Vistaに次ぐ製品やサービスの開発に取り組むことになる。
Microsoft Live Labsを率いるGary Flake氏と同研究所の研究チームは、直ちにプラットフォーム部門に移動し、そこで引き続き研究プロジェクトやオンラインサービスの開発に重点的に取り組む。Flake氏の研究チームは、MicrosoftのチーフソフトウェアアーキテクトRay Ozzie氏に直属する。
また、シニアテクニカルフェローのDave Cutler氏とCOSDの企業担当バイスプレジデントを務めるAmitabh Srivastava氏は、Vistaの製造開始後に、Ozzie氏と直接連携し、Live製品やサービスの開発に取り組むことになる。
Microsoftは以前から、Windowsマネジメントチームの再編成を続けており、今回の異動もその一環だ。再編は2005年秋から本格的に開始された。当時、同社の最高幹部の1人で、Windowsの管理、開発の立役者でもあるJim Allchin氏が、Vistaの発売後に退職予定であることを明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」