開発者がIntel Macを敬遠しているもう1つの理由は、Intelプロセッサ上でネイティブ動作できるユニバーサルアプリケーションへの移行にあると、Oppenheimer氏は述べる。「ユニバーサルバイナリ」に移行されていないアプリケーションは、Intel Mac上ではエミュレーションモードで動作する。エミュレーションモードではアプリケーションの性能が、Intelのx86チップ用にプログラムされたものと比べ、際立って低下する。
Oppenheimer氏によると、Appleの予測では、9月までに同社が重要視しているMacアプリケーション主要500本のうち70%がユニバーサルバイナリに対応するという。
Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は、同社が比較的小規模な市場ということもあり、巨大なPC市場の変動にはあまり心配していないと述べてきた。GartnerとIDCは7月19日、PC市場のシェア分布を発表し、市場全体における世界の出荷台数の成長率はわずか10%前後だったと述べた。Appleの12%増という出荷台数の成長は、1年を通じて最も成長が望めない期間と言われる第3四半期中であっても、市場予想をしのぐものとなった。
また、次期OS「Mac OS X 10.5」のリリースも近づいている。同OSは2006年末、もしくは2007年初めに発売され、Macの出荷台数を増加させることになるだろう。Appleは、開発コード名「Leopard」で知られる同OSの詳細を、WWDCで発表する可能性が高い。
2006年後半に発表が予想されている新型「iPod」はまた、Macの出荷台数に良い影響を与えるかもしれない。Appleはいままで、iPodに関して詳細を述べてこなかったが、ブロガーやアナリストの多くは、同社が新型のビデオiPodと新デザインの「iPod nano」を発表すると予測している。iPodの売り上げが鈍ってきているという懸念があるにもかかわらず、2005年と比較して、出荷台数は32%の成長を見せており、売り上げは39%増となっていると、Appleは発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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