Apple Computerが製造する「MacBook」のリストレストで発生する不可解な変色は、当初は一部だけに見られる現象だと思われた。だが、影響はもっと広範囲に及んでおり、ウェブコミュニティーではオーナーから不満が続出している。
6月上旬に初めて報告された変色の問題は、ホワイトバージョンのMacBookの手に触れる部分で最も多く見られるようだ。Appleのサポート掲示板には、同社が書き込みを禁止するまでの5日間で、同じ問題に関するMacBookオーナーからの多くのものをはじめ、関連する書き込みが数百件あった。
ロンドン在住のある男性は、「わたしのMacBookは3週間前に買ったばかりなのに、(多少大げさな表現は認めるが)3年間毎日カレー粉まみれの手で使っていたかのようだ。購入したMacBookはすべてが素晴らしく、非常に満足しているが、余りにも簡単に退色するので気が気でない」
スペインのカナリア諸島在住のMacBookのオーナーで、分子生物学者のJose Munoz-Olaya氏は、このような状況にいら立ち、公平な対処を求めてAppleにプレッシャーをかけるべくウェブサイトを開設することにした。米国時間6月30日午後の時点で、同氏のサイトにはこの問題に悩む76人のMacBookオーナーが世界中から集まり、自分のマシンのシリアル番号を公開している。
同サイトに集まる人の大半は、5月中旬に発売されたMacBookを使い始めてわずか数週間後には退色現象に気付き始めた。「iBook」と12インチ「PowerBook」の後継となるIntelベースのMacBookには3つのモデルがある。2タイプのローエンドモデル(1099ドルおよび1299ドルより)にはホワイトが用意され、最上位モデル(1499ドルより)には影響がないと思われるブラックが用意されている。
Appleの広報担当Teresa Weaver氏によると、同社は顧客からの苦情を認識しており、調査を進めているという。同氏はさらに、「技術的な問題」を抱えている顧客は、AppleCareに連絡して欲しいと付け加えた。しかしWeaver氏は、退色の問題についてAppleCareにこれまで連絡してきたユーザーの数や考えられる原因など、そのほかの質問には答えなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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