サイバーエージェントは7月13日、ユーザーが動画を投稿できるサービス「AmebaVision」を開始する。ブログサービス「Amebaブログ」と連携し、口コミによるサービスの利用拡大を目指す。
AmebaVisionはユーザーがビデオカメラや携帯電話で撮影した動画を投稿し、共有できるサービス。1ファイルあたりの容量は最大100Mバイトで、対応ファイルフォーマットはAVI、MOV、MPEG-4、WMA、3GGP、3GGP2などとなっている。サービスは無料だが、AmebaのIDが必要だ。
携帯電話でファイルを投稿する場合には、メールに動画を添付して指定のアドレスに送信する。アップロードした動画ファイルはFLV形式に変換されるため、再生にはMacromedia Flashが必要となる。
動画投稿サービスは米国のYouTubeが人気を博しており、日本でもユーザーは多い。また、最近ではアスク ドット ジェーピーの「Askビデオ」や、フジテレビなどが出資するフジテレビラボLLC合同会社の「ワッチミー!TV」など、いろいろなサービスが登場している。これらの競合に対し、サイバーエージェントはブログとの連携や口コミを促す仕掛けを盛り込んで対抗する。
たとえば動画再生画面には、簡単にAmebaブログのエントリ内に動画を掲載できる「アメブロに貼付ける」というボタンを用意した。あわせて、動画をブログ内に掲載するためのソースコードも用意し、Amebaブログ以外のブログを利用している人でも簡単に動画を紹介できるようにした。
また、それぞれの動画に対して見た人が評価をできる「GOOD」「BAD」のボタンも用意し、コメントも書き込めるようにしている。人気の動画を紹介するランキングコーナーも用意し、視聴回数やコメント数のほか、GOODまたはBADの投票が多い順に動画を並べている。
収益は広告から上げていく予定だ。サイト上に広告を掲載するほか、動画再生後にバナー広告などを表示することを検討しているという。また、サイバーエージェントはブログを使ったプロモーションサービスを企業に提供しており、このメニューにブログ上での動画配信サービスを加えるといったビジネスモデルを考えているとのことだ。
動画投稿サービスではユーザーが無断でテレビ番組などをアップロードするなど、違法なコンテンツの多さが課題になっている。この点についてサイバーエージェントでは、「24時間の監視とユーザーからの通報機能により、違法コンテンツやアダルトコンテンツはすべて排除する」(AmebaVisionグループマネージャーの一谷幸一氏)としている。
今後はAmebaブログのオフィシャルブログを運営している有名人などに、積極的に動画を投稿してもらって認知度を高める考え。サービス開始から1年で動画投稿数を100万件、サイトページビューを月間2500万PV、動画配信数を1億ストリームにしていきたいとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス