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インターンシップを利用して成長するベンチャー--年収1000万円の学生も - (page 2)

岩本有平(編集部)2006年06月29日 18時01分
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 一方、プロジェクト型を採用しているのが、ブログ関連の事業を手がけるドリコムだ。ドリコムのインターンシップ制度「ドリコム ビジネスプランコンテスト」は、実際の業務にはまったく参加せずに、ベンチャービジネスの立ち上げに必要な知識を学習し、ビジネスプランを立案してコンテストを実施するというもの。インターンシップは勉強会3回、ビジネスプランコンテストの予選、決勝の計5回で構成する。勉強会では市場背景や事業戦略、収益計画についてインターンシップ参加者に学んでもらうのだと言う。さながらMBAの授業風景のようでもある。実際、「参加者は3回の勉強会を終えるとビジネスプランを立案するまでになる」とドリコムの内藤氏は語る。

 第1回の2005年には300人の応募の中から70名がインターンに参加したが、そこで発表されたビジネスプランが元となり3つの企業が設立された。2006年の開催でも400名ほどの応募の中から90人が参加しており、現在インターンシップの最中だが、すでに起業の準備を進めている者もいるという。

 インターンシップの成功例が挙げられる一方で、インターンシップを受け入れる企業の苦労も少なくない。ドリコムのインターンシップでも、数回の勉強会でビジネススキルの習得を目指すため、内藤氏は「プログラムの作成で土日がつぶれるほど準備に時間を費やす」という。そして「企業側に体を預けるくらいでないと、得られるものも得られない」と、インターンシップへの参加に対して真剣な姿勢を求めた。

 しかし、そういった企業側の苦労がある上でも、インターンシップ参加者にとっては自身の成長、企業にとっては優秀な人材との出会いといったメリットがある。ETIC.の山内氏は「(多くの苦労があるが)インターンシップは価値があるもの」という。

 パネリストたちは学生に対して、「成長したいと思うのであればインターンシップに参加してみるべき」と語る。さらに「自分を信頼してくれる上司と会えばもっと成長できる」(黒越氏)、「インターンシップを実施していない企業に対しても、自分が制度を作る担当になるという気概をもって取り組んで欲しい」(佐藤氏)といった意見も出た。

 そして、インターンシップを受け入れる企業に対しては「学生と企業のマッチング、コミュニケーションで相当の手間がかかる」(山内氏)、「運営やプログラムの質の向上も大変。それを維持できないなら安易な導入はやめたほうがいい」(内藤氏)といった厳しい意見も述べられ、パネルディスカッションは終了した。

会場の風景。左からリクルートエージェントの貝瀬氏、NPO法人ETIC.の山内氏、ジョブウェブの佐藤氏、デジサーチ アンド アドバタイジングの黒越氏、ドリコムの内藤氏

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