「モバイル通信事業は利益が出やすい」--サイボウズの自信の理由 - (page 3)

永井美智子(編集部)2006年06月20日 20時16分
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--料金は既存の通信事業者よりも高くなるということでしたが、どの程度ならユーザーの許容範囲だと考えていますか。

 付加サービスの対価と考えると、月額500〜1000円程度ではないかと考えています。

--有料アプリを1〜2個契約したという感覚ですね。

 そうですね。それでビジネス的な使い方ができるのであれば、費用対効果で十分に元を取れると感じてもらえると思います。

--利益率が下がる点については、懸念はしていませんか。

 いまインフォニックスが在日のブラジル人向けに携帯電話サービスを提供しているのですが、ここから利益を出すコツがあることが見えてきているんです。例えば、ブラジル人の場合、クリスマスのシーズンになると長距離電話が多くなる。そこでこういったシーズンには通話量を計算しながら、魅力的な料金を設定する。この辺りにノウハウがありますね。契約者は2万人程度ですが、黒字化しています。料金設定を間違えなければ赤字にはなりません。

 ただ、法人でどういった通話特性があるのかという点については我々がデータをまだ持っていないので、テストサービスの中で探っていきます。

--サイボウズはモバイル事業以外にも、いろいろな新規事業を手がけていますが、どういった企業を目指しているのでしょうか。

青野慶久氏

 いまは「情報共有」という言葉に強くこだわっています。人がお互いに情報を出し合って賢くなっていく。また、夢を語ればお互いにモチベーションも上がりますし、励まし合うこともできる。そういう情報共有の良さを広げていきたいと考えています。

 これは日本の文化だとも思っているんです。米国や欧州は、サイボウズのようなウェブグループウェアはあまり普及していない。欧米が個の文化であるのに対して、日本にはチームワークの文化がある。これをもっと広めたいんです。1人で働くよりみんなで働いたほうが面白いということですね。

 ですので、これまではソフトを手がけていましたが、必要であればハードウェアもやります。通信だけでなくシステムの運用やコンサルティング、インフラもやる。とにかく、情報共有でみんなチームワークを発揮しようぜ、ということですね。これを広めるためのものは、全部私たちの守備範囲です。

--いま一番注目している技術は。

 フィードにはかなり注目しています。最初に見たときには腰が抜けるほど感動しました。

 最初は、米国でブログの存在を知って、その時にRDFを見たんです。「自動的に文章のサマリーが送られてくるので、これをフィードリーダーで読めばサイトを見に行かなくてもいいんだ」と説明されて、びっくりしましたね。だって、ウェブサイトは見に行くものだと思っていたら、見に行かなくていいと言われたわけですから。情報の流れが逆流しているわけです。これは世の中が変わると思いました。

--Office 6のデータをフィードするということもあり得るのでしょうか。

 具体的なことはまだ申し上げられませんが、視野には入れています。ただ、ちょっと難しいのは、グループウェアのデータは基本的にすべて認証がかかっているということです。これをどう扱うかというポリシーをきちんと作らないといけません。

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