サイボウズの連結決算、M&A効果で売上高が倍増--今期はASPに注力へ

永井美智子(編集部)2006年03月14日 22時44分

 サイボウズは3月14日、2006年1月期の通期連結決算を発表した。ユミルリンクなど3社を連結子会社化したことで売上高が前期の2倍に達し、売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに過去最高を更新した。

 サイボウズは2005年に課金・請求システムを手がけるインフォニックスやネットワーク構築のクロス・ヘッド、メール配信システムのユミルリンクを連結子会社化した。これが約26億円の増収効果を生み、売上高は前期比103.7%増の59億5400万円となった。また、広告宣伝費を抑えたことなどにより、営業利益も前期比67.5%増と大幅に伸びた。

サイボウズの2006年1月期の業績
金額(円)
前年同期比(%)
売上高 59億5400万 103.7
営業利益 8億6300万 67.5
経常利益 8億5800万 63.7
純利益 4億6500万 50.4

 主力事業であるソフトウェア事業の状況を見ると、グループウェアのサイボウズ Officeの売上高が前期比4.3%増の19億6400万円、ポータル型グループウェアのガルーンの売上高が同29.4%増の8億2000万円と好調だった。ただし、ガルーンについてはオプション製品の開発が遅れたことなどから、12月以降新規の受注が伸び悩んでいるという。このほか、ASP型の企業間グループウェアであるコラボレックスの売上高が同1684.8%増の1200万円となった。

 また、サイボウズがサイバーエージェントやECナビと共同で設立したcybozu.netが運営するポータルサイト「cybozu.net」は1日のユニークユーザー数が19万人といい、4900万円の広告収入があったという。サイボウズにはcybozu.netからロイヤリティが支払われているとのことだ。

  サイボウズでは、Officeやガルーンといった既存のグループウェアの売上の伸びが小さくなっていることから、ASPサービスに力を入れ、中小企業を対象にユーザーの拡大を図る。14日にはOA機器販売のレカムと資本・業務提携することも発表した。レカムの持つ中小企業への販路を利用して、これから業務のIT化を目指す企業を対象にサイボウズ製品を売り込む。サイボウズはレカムの第三者割当増資を引き受け、5000株(発行株数の9.3%)を3億8630万円で取得する。

 また、携帯電話事業者の回線を利用する「MVNO」と呼ばれる携帯電話事業に参入し、ユーザーが移動中でもグループウェアを利用できる環境を整える。既存の携帯電話事業者と提携する予定だ。

 さらに、新事業としてフィード技術を使ったサービスも強化する。3月10日にブログソフトの開発、販売会社であるブログエンジンを子会社化し、今後はグループウェアと連携する企業向けブログの開発に取り組む。また、RSSリーダー機能やソーシャルタギング機能を備えた「Feedpath」も強化する。

 これらの新事業の開発投資などが必要になることから、2007年1月期の業績見通しについては、売上高が前期比61.2%増の96億円、経常利益が同1.0%減の8億5000万円、純利益は22.6%減の3億6000万円になるとしている。

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