カリフォルニア州マウンテンビュー発--Googleは米国時間6月12日、地図を表示できる対象地域が増え、画質も大幅に改善された「Google Earth」アプリケーションの新版を発表した。
Google Earthの最高技術責任者(CTO)であるMichael Jones氏は、ダウンロード可能になった「Google Earth 4.0」は、Windows PCや、MacおよびLinuxベースのマシンで稼働し、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語のバージョンが用意されていると述べた。同氏は当地で開催されている「Google Geo Developer Day」で講演を行い、こうした機能強化がウェブベースの「Google Maps」にも今後反映されることを明らかにした。
また開発者は、Googleの3Dモデリングソフトウェア「SketchUp」を利用して建物の外壁を表示させるなど、より現実に近い画像を作成できるようになった。ユーザー側では、同一の画面に異なるデータを重ね合わせることが可能になっている。Jones氏は同イベントで、サンフランシスコの2005年時点の3D画像を聴衆に見せ、これをクリックして、同じアングルの1940年代の画像を表示するというデモンストレーションを行った。
「開発者は、地球全体に広がるGoogleの地図上に任意の画像を配置することができる」とJones氏は述べ、同製品を冗談交じりに「タイムトラベル」アプリケーションと呼んだ。「古い地図を下敷きに、今後の発展を展望するといった使い方が可能になると思う」(Jones氏)
GoogleのSketchUpモデリングソフトウェア担当製品マネージャーMark Limber氏が行ったデモンストレーションでは、建物の3D画像を作成し、Google Earthのマップに挿入する方法が紹介された。こうした技術を利用して家屋のモデルを作り、地図上に配置して、家の購入を考える人々に提示することなどが考えられるという。だれでも自由に利用できる、グラフィックやそれ以外の形式の関連オブジェクトは、ここから入手可能だ。
Jones氏はまた、Google Earth Communityが「参加型マッピング」を促進し、各ユーザーは同社の地図上の情報に個人的な目印を付けられるようになっているとして、その働きを高く評価した。
Google EarthおよびGoogle Mapsの製品ディレクターであるJohn Hanke氏によると、世界各地の3万人以上の開発者がGoogle EarthのAPIを利用しており、同アプリケーションのダウンロード数はおよそ1億件に達しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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