Palmは米国時間5月15日、「Treo 700p」を正式に発表した。これにより、同社は2006年に入り2回目のTreoラインアップの大規模アップデートを実現したほか、初めて高速セルラー網に接続できるPalm OS端末の公開を果たしたことになる。
かねてからの予測通り、Palmは、同社が初めてのWindowsスマートフォンを公開した4カ月後の15日にTreo 700pを公開した。700pは400〜700kbpsのダウンロード速度を提供するEV-DOネットワークに接続することができる。
Palmは報道発表のなかで、携帯電話事業者への提供予定については追って発表すると述べた。「Treo 700w」の公開の際には、Verizon WirelessがPalmの独占的提携事業者であったが、700pについてはSprintとVerizonの両社と提携すると、Palmは述べている。700wは初めてのWindowsベースのTreoであった。
700pは128Mバイトのメモリを搭載しており、このうち60Mバイトはエンドユーザーが利用できる。この端末はまた、Bluetoothチップも搭載しているため、Bluetooth対応のノートPC利用者は、Treo経由でインターネットに接続することができる。これは今回初めてTreoに搭載されたネットワーキングソフトウェアにより可能となった。これまでのモデルでは、利用者は別途ソフトウェアをインストール必要があった。
Palmの最高経営責任者(CEO)であるEd Colligan氏は、Palm OSの開発者に対し、同社はWindowsを採用した後も、Palm OSを廃止する予定はないと伝えていた。それ以降、長い間700pに関する噂が流れていた。Palm OSは、多くの人々にモバイルコンピューティングの導入を促したOSである。Palm OSの開発が滞っていたため、Palmは2年もの間、同じPalm OSを使用し続けていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」