ECナビ社長、「カカクコムはヤフー、ECナビはグーグル」

藤本京子(編集部)2006年04月27日 22時55分
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 ECナビは4月27日、事業方針説明会を開催した。同社は価格比較サイト「ECナビ」を運営していることから、カカクコムと比較されることが多い。今回の説明会でも同社代表取締役 CEOの宇佐美進典氏は、カカクコムとの違いを中心に説明した。

 まず宇佐美氏は、カカクコムとECナビの売上高について触れ、「金額としてはほぼ同じ」としている。2005年6月末時点でのECナビの売上高は21億5776万円で、カカクコムの2005年3月期の売上高21億3887万円とほとんど変わらない。ただし、「事業モデルが違う」と宇佐美氏は説明する。

画像の説明 「カカクコムとの違いをよく聞かれる」として、その違いを説明するECナビ社長の宇佐美氏

 ECナビの事業の柱は、広告事業、リサーチ事業、ショッピングサーチ事業の3つだ。この3つの事業の売上比率は、広告事業が約5割、リサーチ事業が4割、そして価格比較サイトのアフィリエイトで成り立つショッピングサーチ事業が1割で、「アフィリエイトの比率がほぼ半分のカカクコムと事業モデルが違う」と宇佐美氏は話す。

 同氏はまた、ポイント制をとっていることもカカクコムとの違いだとした。ECナビは、前身のアクシブドットコムで運営していた懸賞サイト「MyID」の時からポイント制を取っており、ポイントがたまったユーザーに現金として還元し、サイトの活性化を目指している。現時点で毎月5000万円から7000万円を還元しており、累計の還元額は10億円にも上る。

 カカクコムとの違いについて同氏が強調したのは、ECナビのテクノロジだ。宇佐美氏は、「カカクコムは基本的に価格情報をショップが提供するが、ECナビではクローラを開発し、自動的にショップから価格情報を集めてくる仕組みを取っている」と説明し、「カカクコムはヤフーのディレクトリサービスのようなもので、ECナビはグーグルのロボット検索のようなものだ」とした。

 宇佐美氏は、ECナビの今後についても説明した。同社は、2005年11月に研究開発の場としてECナビラボを設立したが、「ECナビラボにて、自分たちが欲しいサービスのリストを作り、徐々にリリースしていく」と述べた。

 同ラボは、専任の担当者が1名、合計でも5名程度という小規模な組織だが、設立からすでに3つのサービスをアルファ版でリリースした。その3つとは、ニュースに特化したソーシャルブックマークサービス「ECナビ人気ニュース」と、指定したキーワードに合った本の新刊情報を提供する「ECナビアラート」、自分の欲しい本や持っている本にキーワードをつけ、他のユーザーと情報を共有する「ECナビリスト」だ。

 宇佐美氏は、「他にもやりたいことは多いが、まずはリリースしたサービスを徐々にバージョンアップしていきたい」としている。

 ECナビリストは、現時点では商品リストがAmazon.co.jpのデータと結びつき、本の情報のみを提供しているが、宇佐美氏は「年内をめどにバージョンアップを目指し、ECナビの持つ商品データベースとも連携させたい」と述べた。

 また、携帯電話向けのサービスについては、「今後取り組みたい」とした。「携帯電話では、PCとは違った利用方法になるだろう。リアルショップでの利用者も想定しているため、外出先で欲しい商品のコードを撮影し、その商品の価格比較や口コミ情報を送るといったことも考えられる」と宇佐美氏は述べ、さまざまなジャンルの商品において複数ショップの価格情報を持つECナビの利用価値は高いとした。

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