カリフォルニア州ノヴァトに本社を置くSonic Solutionsは、次世代の映画ディスクが問題なく普及することを目指し、ディスク技術規格のHD DVDとBlu-rayをそれぞれ支持する企業を加えた団体を設立した。
Blu-RayとHD DVDをそれぞれ支持する企業が、High Definition Authoring Alliance (HDAA)への参画で合意した。HDAAは、両規格での映画タイトルの制作が可能となるよう、映画をディスク化するオーサリング会社を支援する団体である。
HDAAは米国時間4月21日、電子およびコンピュータ関連の大手企業であるソニー、LG、松下電器産業などが同グループに参加することを発表する予定だ。
「われわれの目的は、制作コミュニティとハリウッドの目標をひとつにすることだ」とSonicのProfessional Products Groupでシニアバイスプレジデントを務めるRolf Hartley氏は述べた。
Blu-rayとHD DVDは、DVDの後継規格となることを目指して争っている。2005年、ハリウッドでは、高品位規格が統合されて合意に達することが望まれていた。しかし現在、Blu-rayとHD DVDの両陣営は、この争いを消費者の手に委ねることで満足しているようだ。
最初に製品を投入したのはHD DVD陣営である。東芝は今週、2機種のHD DVDプレーヤーを発表した。ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコにあるBest Buyでは売れ切れとなっている。
アナリストらはこの規格戦争に関して、購買者を混乱させるか、あるいは勝敗が決定するまで買い控えが起こると予測している。30年前のベータとVHSの規格争いでは、多くの一般消費者がVHSを支持し始めた途端、映画会社が即座にベータ版の制作を打ち切ったため、ベータ機器購入者は苦い経験した。
Sonic SolutionsはDVD技術を販売しており、同社のDVD制作ツールは非常によく知られている。同社は、HD DVDとBlu-rayの両陣営が規格統合に合意しなかったことから、HDAAを設立した。HDAAは独断的な意見にとらわれない立場を取っており、Hartley氏は「映画タイトルが家庭にあるプレーヤーすべてに対応できるようにしたい」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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