次世代の光ディスクであるBlu-ray DiskとHD DVDの規格統一に向け、それぞれの規格を推進するソニーと東芝が交渉を行っているという一部報道に対し、両社は4月21日コメントを発表した。
ソニーは「常にお客様にとって最も良いユーザー環境を提供する。次世代光ディスクについても、他のフォーマットを推進する企業との話し合いを検討している」とコメント。また、東芝は「規格の統一も含めて話し合いをしているが、具体的なことはまだ何も決まっていない。ただし、消費者から見ればシングルフォーマットのほうが良いと考えており、その方向で努力をしている」とした。
Blu-ray DiskとHD DVDはDVDに代わる大容量ディスクとして注目を集めている。Blu-ray Diskを提唱する企業としてはソニーや松下電器があり、HD DVDを推す東芝やNECと対立している。Blu-ray DiskとHD DVDはどちらも青色レーザーを利用して容量を高めた点が特徴で、HD DVDは容量が片面15Gバイト、Blu-rayは同25Gバイトとなっている。ただし物理的な構造が異なっていることから両者に互換性はなく、ビデオテープ規格で起きた「VHS対ベータ戦争」が再来するのではないかと懸念されている。
両者の物理構造が異なることから、たとえ規格が統一されても完全に同じディスクになる可能性はきわめて低い。両者はアプリケーションフォーマットの統一などで可能性を探っているものとみられる。
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