ソフトバンクは4月4日、英Vodafone Groupの日本法人ボーダフォンの買収に関連する資金調達において、7社の金融機関を共同主幹事に任命したことを発表した。資金調達額は1兆2800億円を予定しており、日本における過去最大のLBO案件となる。調達した資金は、ボーダフォンの買収資金、諸費用、および今後の運転資金に充当する予定だ。
共同主幹事に任命されたのは、ドイツ銀行東京支店、みずほコーポレート銀行、シティバンク、エヌ・エイ東京支店、ゴールドマン・サックス・ジャパン・リミテッド東京支店、三井住友銀行、カリヨン銀行東京支店、WestLB銀行東京支店。資金調達日は4月27日が予定されている。
ソフトバンクグループは、4月3日付けでボーダフォン日本法人の株式を1株あたり31万3456円で公開買付けする意向を表明している。応募株券等の総数が519万9188株(総株主の議決権の95.79%)に満たない場合、応募株券等全部の買付けを行わないという条件付きだが、Vodafone International Holdings B.V.およびVodafone Europa B.V.から公開買付けに応募する内諾を得ており、両社の保有株式の合計が519万9188株であることから、この公開買付けは成立する見通し。ソフトバンクはボーダフォン日本法人の株式価値を1兆7014億470万円と算定した。
これを受けてボーダフォンは4月4日、3日に開催された取締役会でソフトバンクグループから4人の新任執行役を選任したことを発表した。また、新任取締役候補者としてソフトバンクグループから孫正義社長をはじめとする6人を選定。
一方、NTTドコモ出身で会長を務めていた津田志郎氏をはじめ、取締役のジョン・ダーキン氏、野副正行氏、社外取締役のマイケル・ジェイ・ピット氏、チャールズ・バタワース氏、ポーリーン・ベスト氏は退任予定となった。取締役の選任および退任については、4月下旬に開催予定の臨時株主総会で正式決定される予定だ。
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