ラスベガス発―Microsoft会長のBill Gatesは米国時間1月4日、次期オペレーティングシステム(OS)「Windows Vista」に搭載される新機能の詳細を明らかにした。Microsoftでは何カ月も前からVistaの技術的な特徴を売り込んできたが、今回は、一般的な個人ユーザーに対してOSの買い替えを促すようなメッセージが発信された。
Gatesは当地で開催中のConsumer Electronics Show(CES)で基調講演を行い、個人ユーザーが頻繁に利用する写真編集ツールやメディアプレイヤーの次期バージョンを披露した。これらのツールでは、Windowsとファイル間の連携機能が強化されているという。また同氏は、VistaのMedia Center版に搭載されるリモートコントロール機能の新版も発表した。
Gatesは講演の冒頭、自分と妻のMelindaが、U2のBonoらとともにTIME誌の「Persons of the Year」に選出されたことに触れた。そのなかで同氏は、慈善活動を積極的に行っていたのは自分たちだけではないと述べた。「もし大型ハリケーンがもう1回到来していたら、母なる自然がTIME誌に大々的に取り上げられていたと思う。そんな事態にならずに済んで良かった」(Gates)
同氏は今回も、デジタル社会の将来について、自身の展望を語った。Gatesは、将来の一日がどう展開されるかを説明し、朝一番にオンデマンドビデオを見たり、家族の位置情報を地図を確認したりする様子や、出社後にフラットスクリーンモニター3枚を使ってビデオ会議に参加する模様などを紹介した。
さらに同氏は空港の将来像について触れ、ラウンジに設置されたスクリーンに携帯電話をつなげば、自分のデスクトップ環境にアクセスできるようになるだろうと語った。「電話は特別なデバイスだ。電話のおかげでミーティングの意味合いが大きく変わってきている」とGatesは述べている。
同氏は2005年の講演と同様に、日常生活の中でいかにデジタル機器が重要な役割を果たすようになっているかという点を強調した。Comdexトレードショーが開催されなくなってから、GatesのCESにおける基調講演が、ハイテク業界からの重要なメッセージと見なされるようになった。
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