Advanced Micro Devices(AMD)がノートPC向けに提供している廉価なプロセッサを採用したことも、営業利益率の向上につながった。Current Analysisのデータによると、同社が2005年の10-12月期(HPの会計年度第1四半期と期間が一部重複する)に米国の小売市場で販売したノートPCの57.9%にはAMD製のチップが搭載されていたという。前年同期には、この数字が30%だった。
イメージング・プリンティング事業は引き続き、同社内でも最も高い営業利益を計上した。同事業の第1四半期における営業利益は9億7300万ドルだった。売上高に占める営業利益の割合は、前年同期より減少しているが、Hurdによると、HPでは現在、より多くサプライ用品を売り上げるために、特定の市場で販売を強化しているという。同社では、プリンタのハードウェア自体は利益性が低いが、インクカートリッジや特殊加工紙がもたらす利益が高い。第1四半期におけるサプライ用品の売上高の伸びは11%だった。
前年同期には6900万ドルだったサーバ事業の売上は、3億2600万ドルにまで拡大した。IntelやAMDのチップを搭載したサーバの売上は6%拡大し、ネットワークストレージの売上は4%拡大した。
ソフトウェア事業は、社内のどの部門より高い売上高の伸びを示した。HPのエンタープライズ向け管理ソフトウェア「OpenView」の売上が34%増加したことにより、同部門の売上は29%増加している。同事業の前年同期の収支はマイナスだったが、前四半期は黒字化を果たしている。
HPの最高財務責任者(CFO)Bob Waymanは第2四半期の売上について、前四半期と同等か、わずかに低いものになるだろうとの見通しを示した。第2四半期はPCやサーバの売上が落ち込む傾向にあり、HPの見通しは、こうした季節変動を考慮したうえでの見解である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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