カリフォルニア州パロアルト発--Hewlett-Packard(HP)最高技術責任者(CTO)Shane Robisonは米国時間3日、同社がソフトウェア、特にインターネットアプリケーションの開発に力を入れ、事業の拡大を目指していることを述べた。
しかし、Robisonによると、これは、同社最高経営責任者(CEO)Mark Hurdが就任以来最初の10カ月で主導してきたコスト削減の完了を意味するわけではないという。当地にあるHP本社にて行われた記者会見の中でRobisonは、コスト削減の取り組みのほか、サービス、ソフトウェア、モバイル分野の成長重視の姿勢も継続すると説明した。
Robisonによると、インターネットアプリケーションは、IT業界において大きな成長を見込める分野であるという。
新年の戦略について総合的な説明を行う中で同氏は「インターネット用にプログラムを作成することから新しい技術革新の波が始まる」と述べた。
HPは2005年にオンライン写真サービスSnapfishを買収したが、これはHPが従来のハードウェアビジネスの活性化にインターネットソフトウェアを活用しようとしていることを示す例だ。
「インターネットはユビキタス社会のプラットフォーム」とRobinsonは言い、ブロードバンドが同プロセスの推進にいかに役立ったかを説明した。
同氏はインターネットの到来をメインフレームからPCへの進化と比較した。後者によりデスクトップはより一般的なデバイスとなり、その結果、ソフトウェア開発者はPC用の「クールなアプリケーション」を大量に開発し始めたという。
従来のハードウェア市場が成熟し続ける中、HPは新しい成長分野を開拓する必要がある。同社は、今後も企業買収により基盤ソフトウェアの製品ラインアップを拡充させ、また直販事業を強化していく予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」