IBMは米国時間24日、医療・教育業界に対し、同社の特許ポートフォリオを自由に利用できるようにしたと発表した。
これらの分野に属する組織は、ウェブサービス/電子フォーム/オープンドキュメントフォーマットに関する特定のオープンソフトウェア規格について、IBMの特許を開発や使用を目的に利用できるようになるという。これは、オープンソースコミュニティにIBMが所有する特許の一部を開放するという、これまでの同社の取組みを拡大するものだ。
「多くの業界はオープンソフトウェア規格を利用し、技術革新や業界の成長に向けた強力なプラットホームを築くことで、変容を遂げている。われわれの取組みは医療業界が世界的規模で同様の変身を遂げるのを支援できるものだ」と、IBMグローバルヘルスケア担当バイスプレジデントのNeil de Crescenzoは声明のなかで述べた。
IBMによると、電子医療記録のネットワークを標準化する際に同社の特許を利用できるという。例えば、患者情報を緊急治療室でウェブサービスアプリケーションを使い入手する場合でも、IBMの特許を利用すれば、優先順位付けや承認プロセスを手際よく進める技術を開発できるという。
IBMは、また、教育関連の規格ベースのアプリケーションを開発する際にも同社の特許を自由に利用できるようにしている。例えば、同社の特許を応用して、遠隔地の学生が教員や授業計画などのリソースにアクセスできるようなテクノロジーを構築できる。
IBMは、世界で約4万件の特許を所有しているが、その4分の1はソフトウェアに関連するものだ。また、IBMは年間に取得する特許の数で常に他の技術企業の先頭に立ってきた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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