第3四半期の全世界PC出荷台数、予想を上回る伸びに--HP健闘、デル減速

Michael Kanellos(CNET News.com)2005年10月18日 12時34分
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 2005年第3四半期の全世界におけるPCの出荷台数が発表されたが、それによると全体にPCの売上が増えるなかで、Hewlett-Packard(HP)が売上を伸ばしたいっぽう、Dellはやや精彩を欠く結果になったという。

 IDCによると、同四半期にはノートPCや低価格システムの人気ぶり、それに海外市場での売上増に支えられて、パーソナルコンピュータの出荷台数が17.1%増加したという。この結果を受け、IDCは年間出荷台数増加率の予想を、8月に示した13.3%から17.1%増へと大幅に引き上げた。

 一方、Gartnerは年間出荷台数の増加率を17.2%と予想している。同社によると、今年は合わせておよそ2億台のデスクトップ、ノートPC、x86サーバが出荷されるという。

 HPとDellのライバル関係にも変化があった。HPの出荷台数の伸びがDellをやや上回ったことから、第1位のDellと第2位のHPの格差拡大に歯止めが掛かった格好だ。

 Dellの出荷台数は、市場全体とほぼ同じ17.8%(IDC)、あるいは17.6%(Gartner)しか増えていない。Dellにとってこれは低い伸び率といえる。

 「7年目ぶりに市場の伸び率とDellの伸び率が同じになった」とGartnerアナリストのCharles Smuldersは述べている。

 今年のPCの売上は、これまで一貫して増加基調が続いてきている。欧州では、ユーロ高によって個人および法人向けのPC販売が活気づき、中国などアジアの新興国各国ではPCへの多大な投資が相変わらず続いている。米国や日本など、すでにある程度浸透済みの市場でさえ大きな成長を見せている。IDCによると、第3四半期の米国におけるPC出荷台数は11%増加したという。

 その結果、調査会社各社は何度も予測の見直しを迫られている。IDCは2004年11月、今年のPCの出荷台数を9.4%増加と予測した。だが同社は、2月と8月にこの数字を上方修正している。

 また、少なくともIDCによると、PCの価格が下がっているにもかかわらず、収益も伸びているという。同社が示す「Value」(または「収益」)は2005年に、4.9%という先の予測を上回り、約8%あるいは9%の伸びをみせるという。2003年には、価格の低下が出荷台数の増加分をほとんど帳消しにしてしまったていた。

 これについて、IDCアナリストのLoren Loverdeは、「ここ数四半期は本当に驚くべき結果が出ている」と述べている。

 一方、GartnerのSmuldersは意見を異にし、価格の低下が出荷台数の増加をほとんど帳消しにしていると主張する。同氏はまた、今年の出荷台数増加が来年の売上に打撃を与える可能性もあると付け加えた。

 価格の低下などもあり、「これまで以上に早い段階でのPCの買い換えが進んでいる」と同氏は述べている。

 同四半期には主要メーカー間の順位は変わらなかったが、そのなかHPは最も素晴らしい結果を残した。同社は成長率でDellとほぼ肩を並べた。HPはそれまで数四半期にわたって成長率でDellに遅れをとり、Dellとの差を広げられていた。しかし第3四半期には、HPの出荷台数は17.9%の伸びを示し、わずかにDellを上まわったとIDCは述べている。

 Dellは、全世界における市場シェアを前年同期の17.9%から今期は18%へと伸ばしたが、ただし同社にとってこの増加率は比較的低い数字といえる。そのいっぽうで、HPのシェアは同期間に15.9%から16%へと増加。第3四半期にHPは先頭を切ってディスカウント戦術を展開し、台数限定ながら499ドルのノートPCや199ドルのデスクトップを販売していた。

 Acerは、1年以上前から快調なペースでシェアを伸ばし続けてきている。同社の全世界における出荷台数は53.7%増加し、市場シェアも3.6%から4.7%へと増加した。同社は世界第4位のPCメーカーとなっている。

 Apple ComputerとGatewayでも回復基調が続いている。IDCによると、Appleは米国での出荷台数を44.6%伸ばし、市場シェアも3.3%から4.3%まで増加させている。また同社の全世界における市場シェアは2.3%となった。いっぽう、Gatewayの米国市場におけるシェアは5.2%から6.4%に増え、出荷台数の伸びは35.2%を記録した。

 主要なPCメーカーのなかで唯一シェアを落としたのはLenovoで、同社の出荷台数増加率は--IBMから買収したPC部門のそれを含めても--13.1%に留まり、市場全体の伸び率に達しなかった。その結果、Lenovo-IBMの市場シェアは8%から7.7%へと減少した。それでも、同社は買収効果の恩恵を浴しているといえる。合併後のメーカーは市場シェアを減らすことが多く、その低下率は通常もっと大きいからだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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