Sun Microsystemsが、Opteronチップの普及を目指すAdvanced Micro Devices(AMD)の支援を開始するのも時間の問題であると、Sunのある幹部が述べた。
Sunのスケーラブルシステムグループ担当エグゼクティブバイスプレジデントDavid Yenは先週初め、SunとAMDのこれまでの協力関係が、今後はAMDの主力プロセッサであるOpteronに関する取り組みへとつながっていくだろうと、取材陣に対して述べた。Sunはこれまでにも、AMDの技術的な取り組みに協力してきた。しかし、Opteronチップに関する両社の提携は、これまでのところ締結されていない。
両社のこれまでの関係を考えれば、Opteronプロセッサの開発にSunが参加するのも自然な流れであると、Yenは述べる。
Sunは2年前に、Opteronなどで採用されているチップ間をつなぐ技術の普及を目指す「HyperTransport Consortium」に参加している。また、同社はOpteronベースのサーバを2004年に発売している。
当然Sunは、ハイエンドのプロセッサ設計に関して長年の経験も持っている。
数週間前にSunは、Opteronベースのワークステーションを発売した。Sunは、同プロセッサをワークステーションに適合させるための技術仕様について、AMDに複数のアドバイスをしたとSunのネットワークシステムグループ担当エグゼクティブバイスプレジデントJohn Fowlerは述べた。
企業の間では、Opteronベースのサーバを購入する気運が高まっている。
「1年前なら、顧客と話をしても、AMDが何者かという質問を受けるばかりだった。それが今では、そのような質問を受けることは、もうない。AMDでは企業向け市場に進出するため準備が整っているのかというような質問ももう過去の物となった」(Fowler)
メーカーや設計企業はチップを開発する過程で、さまざまな技術的課題にぶつかったり、資金調達難といった問題に直面したりする。こうしたコスト的課題やリスクを回避するため、チップメーカー各社は、大規模な同盟を組むようになっている。AMDはIBMと提携し、ストレインドシリコンのような技術やチップ製造技術の開発を進めている。また、AMDはChartered Semiconductorとの間では、必要に応じてCharteredの製造施設を利用できるとする契約を結んでいる(シンガポールのCharteredは、IBMとも提携関係にある)。
一方、Sunは、Sparcの開発においては富士通と協力している。2007年から2008年にかけて、Sunが提供するハイエンドサーバの大部分には、Sunからの情報をもとに富士通が開発したチップが搭載されることになるだろうとYenは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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