Hewlett-Packard(HP)は、Advanced Micro Devices(AMD)の新しいデュアルコアOpteronを採用した4プロセッサ搭載サーバと、同チップを搭載した新しいブレードサーバを発表した。
このProLiant DL585システムは、3種類のデュアルコアOpteron--1.8GHz、2.0GHz、あるいは2.2GHz--のいずれかを搭載する。また同社は早期採用を促す目的で、1.8GHzデュアルコアプロセッサ搭載システムの価格を、2.6GHzシングルコアチップ搭載の既存製品と同等にすると、HPのSteve Cumings (ProLiant Opteronシステムグループ担当マネージャー)は語った。
「この価格設定で、市場シェアをたくさん獲得できると期待している。この価格設定にすれば、可能なうちにシェアを獲得できる」(Cumings)
米国時間21日に発表された新しいブレードシステムの「BL45p」は、HPのブレードとしては初めて4基のOpteronを搭載したものとなる。このBL45pは、これまでの製品と大きく異なっており、たとえば既存のXeon搭載モデルと比べるとサイズが半分しかないため、Xeonベースの「BL40p」なら2台しか入らない10.5インチの筐体に4台を収納することが可能だ。
ちなみに、IBMのBladeCenterは高さ12.25インチで、Xeonを4基搭載するブレードを7台収納できる。IBMは同日、AMDによるデュアルコアチップの発表に合わせて、同社初のOpteronブレードを発表すると見られている。
一方、Sun Microsystemsは、「Sun Fire V40z」サーバを発表した。Sun Fire V40zは、デュアルコアプロセッサ4基を搭載し、標準的な8プロセッサ搭載サーバと同等に機能する。Sunによると、Sun Fire V40zは、Xeonプロセッサを8基搭載した同等のサーバを動かす場合に比べ、42パーセントの消費電力で稼働するように設計されている。
同サーバは5月に出荷の予定で、Opteron 875チップ4基と16GBのメモリを搭載する機種は約3万9000ドルで販売される。
最初に発売されるデュアルコアOpteronは、4プロセッサ搭載システム向けの800シリーズのモデルで、Cumingsによると、このチップを搭載したHPサーバの出荷は5月下旬になるという。しかし、HPは6月末までに200シリーズのデュアルコアチップを搭載したサーバも発表することになっている。
「デュアルコアを採用して、全製品ラインを刷新していく。デュアルプロセッサ搭載ブレードのDL385およびDL145にもデュアルコアを採用するつもりだ」(Cumings)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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