マイクロソフトは6月23日、検索サービス「MSNサーチ」に初めて自社開発した新しいアルゴリズム検索エンジンの正式版を6月25日から提供することを明らかにした。また、これに先立ちウェブサイトやPC内を横断的に検索できる「MSNサーチ ツールバー with Windows デスクトップ サーチ」(MSNサーチ ツールバー)の日本語版を、6月24日にリリースする。
新しいMSNサーチは、検索ボタンのプルダウンメニューから、「ウェブ検索」「ニュース検索」「辞書検索」「コンピュータ用語検索」など、目的に合わせて検索対象を切り替えられる。その中でも大きな特徴は、「MSN エンカルタ 百科事典」の情報が検索結果として表示される点だ。エンカルタは、約80万件以上の情報が地理情報、歴史上の人物や著名人、統計情報、計算や単位の変換、方程式の解などのカテゴリから提供される。
エンカルタは、本来有料サービスの「MSN Premium」に加入しなければ利用できなかった。しかし、MSNサーチを通じて利用すれば、最初のアクセスから2時間まで無償で使える。2時間を超えても、再びMSNサーチから検索して、その検索結果からエンカルタの項目へ再びアクセスすればいい。つまり、実質的には無償で利用できるようになったわけだ。
このほか、一部の検索結果において、よくある誤変換や表記のゆらぎなどに対して、ユーザーが入力した検索キーワードのほかに想定される検索キーワードの候補を表示したり、検索結果に表示されたページのキャッシュを閲覧したりすることも可能になった。
この一方で、MSNサーチ ツールバーはhttp://desktop.msn.co.jp/のURLで6月24日から無償でダウンロードが可能になる。インストールすると、Windowsオペレーティングシステムの検索機能を拡張し、Internet ExplorerやOutlook、デスクトップからインターネットとPC内の横断検索を開始できる。
PC内に保存しているOutlookおよびOutlook Expressの電子メールや連絡先、予定表、Officeの各種ファイル、MP3、GIF、JPEGのファイルが標準で検索可能だ。電子メールは添付ファイルも検索対象となる。また、アドインツールの専用サイトから、アドインツールをダウンロードしてインストールすれば、AdobeのPDFファイルなど他のファイルをインデックスの対象にしたり、検索したりできる。
また、Internet Explorerにタブブラウジング機能を付加する。これにより、同じ1つのウインドウ内で複数のウェブサイトを表示可能になる。また、同時に開きたいサイトをまとめて保存する「マイタブ」機能もある。
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