Microsoftの会長Bill Gatesは米国時間23日、衛星写真を使った地図サービス「MSN Virtual Earth」を披露した。同社はこのサービスを擁して、すでに地域検索サービスを提供しているGoogleやYahoo、Amazon.comに対抗する構えだ。
Gatesはこの日、カリフォルニア州カールスバッドで開催された「D」カンファレンスにおいて、MSN Virtual Earthを発表した。ユーザーはこの地図サービスを利用して、特定地域の画像を拡大表示したり、レストランやカフェ、ホテル、クリーニング店などの情報を入手したりすることができる。Gatesは、2005年の夏にこのサービスの提供を開始すると述べた。
Microsoftによると、MSN Virtual Earthで提供されるのは、地図や衛星/航空写真、個人/法人の連絡先、店舗などに対する評価/レビューなどの情報だという。
ライバル企業が地域検索や地図サービスを既に提供していることから、Microsoftはその対抗策を打ち出す必要があった。例えば、2005年初めに衛星写真閲覧ソフトメーカーのKeyholeを買収したGoogleは、インタラクティブな地図サービスを提供している。
Amazon.comの子会社A9.comは、オンラインサービス「BlockView」で取り扱っている写真の数を増やそうと、全米規模のプロジェクトを展開している。BlockViewは、写真付きの企業情報をユーザーに提供するサービス。また、Yahooも「Yahoo Maps」に地域情報を盛り込んだサービスを提供している。
MSN Virtual Earthでは、ビルや近隣の様子を斜め上空から撮った衛星写真に、道路の画像データを重ね合わせて表示することができる。また、オンラインクリップボードの機能も提供される。ユーザーは同機能を利用することにより、メモをとりながら複数の検索を行うことが可能だ。
また、ユーザーや事業主は、Wikiのような機能を利用して、データベースに地域のサービス情報を追加することができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」