Salesforce.comは米国時間2日、MicrosoftのOfficeに対応したアプリケーションを作成する開発者向けに「Sforce Developer Program for Microsoft Office」プログラムを発表した。開発者はこれを利用することにより、Salesforceがホスティングしているアプリケーションとデータ連携するプログラムを作成することが可能になる。
同プログラムには、開発者向けの無償ツールや技術情報が含まれる。Salesforceの幹部は、米国時間2日よりワシントン州レドモンドで開催されるカンファレンス「Microsoft Office System Developer」にて、同プログラムに関するより詳細な情報を明らかにする予定だ。
Salesforceはこれまでにも、顧客レポートなどの情報をExcelなどのMicrosoft Officeアプリケーションに出力できるツールを提供している。今回発表されたプログラムは、プログラマがSalesforceのソフトウェアサービスと連携するアプリケーションを独自に作成できるようにするものだ。
Salesforceは今回、自社がホスティングするアプリケーションからのデータ取得を容易にする目的で「Visual Basic for Office」用のアドオン機能を構築した。また、「Visual Studio Tools for the Microsoft Office System」向けのサンプルコードを用意したほか、Office向けアドオンアプリケーションをそろえたコーナーをオンライン上に設けた。
これらのツールは、Salesforceのアプリケーションと外部システムとの間におけるデータのやりとりを可能にするプラットフォームの「Sforce」をベースとする。
「Microsoftの開発者コミュニティには、われわれが想像もできないような面白いアイデアがある」とSalesforce.comで製品マーケティング・ディレクターを務めるAdam Grossは述べた。「そのような(アイデアから生まれた)アプリケーションに(わが社のサービスの)販売・マーケティングデータを活用してもらいたい」(Gross)
Microsoftも、開発者がOffice用のアプリケーションを構築することを奨励している。Office用の多くのカスタムアプリケーションが生まれれば、「Microsoft Office System」で実現できることが増えるとの期待があるからだ。MicrosoftはOffice SystemをXMLに標準対応させており、さまざまなWebサービスとの連携を図っている。同社会長のBill Gatesは4日、これをテーマに講演を行う予定だ。
Microsoftはこの他、Officeと自社のアプリケーション「Microsoft CRM」との連携を強化することも計画している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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