logo

デルCEO:「iPodもIBMも恐れるに足らず」 - (page 2)

Andy McCue (Silicon.com)2005年01月25日 16時35分
  • 一覧
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

--HPとCompaqの合併は成功だったと思いますか。そうでないなら、その理由は。

 何をもって合併を成功とするのか--まずはその基準を明確にしなければなりません。財政面で強くなったとか、市場シェアが拡大したとか、安定した業績基盤が確立されたとかの基準が必要です。その上で、HPとCompaqの合併が、こうした基準を満たしているかを考える必要があります。両社は事業の統合によく努力したと思いますが、ここは大変厳しい市場です。統合が完了し、すべてのコストを払い終えたときには、わずかな利益しか望めない状態に逆戻りしているのです。

--成長戦略の一環として、Dellが買収を行うことはありえますか。Dellが統合の当事者になる可能性はあるのでしょうか。

 ないと思います。なぜなら、当社はきわめて順調に自然な成長を遂げているからです。四半期の成長率は17〜20%を維持していますし、売上も今年は500億ドルに迫ろうとしています。これだけの高成長をこれからも維持することができるなら、統合や解雇の問題に頭を悩ませるよりも、顧客の問題を解決し、ビジネスを拡大することにエネルギーを注ぐでしょう。

--米国に代わって、中国が世界を代表するIT国家になる可能性はありますか。

 この市場ではありえるでしょう。中国は莫大な人口を抱えていますからね。私は米国人なので、米国は競争力を維持できるという見方をしがちですが、中国には高い教育を受けた優秀な人材が大量に存在し、猛烈な勢いで市場に乗り込もうとしています。しかし、Dellのビジネスが深刻な影響を受けることはありません。これはどちらかというと国対国の競争であり、われわれは世界各地でビジネスを展開しているからです。

--Dellのビジネスにおいて、家電はどの程度の重要性を持っていると思いますか。

 家電は挑戦しがいのあるビジネスです。とても興味深いビジネスでもあります。誰もが家電の話をしたがっていますし、今は音楽、薄型テレビ、そして多種多様な新型携帯機器が話題をふりまき、人々の目を奪っています。しかし、われわれが個々の市場を検討する際に最も重視しているのは、市場の規模ではなく収益性です。

 今は家電産業のどこで、どれだけの利益が見込めるかを見極めている段階だといえるでしょう。現在の家電市場を見ると、最大手の企業ですら黒字を維持するのに苦労している。高い技術力と知名度を持つ大企業でも継続的に利益をあげることができないところに、多数の企業が押し寄せたらどうなるでしょうか。利益を出すことはきわめて難しくなるはずです。

--Appleは市場シェアとは釣り合わないほど大きな注目を浴びていると思いますか。

 Appleは確かにニッチを生み出しました。しかし大局を見ると、この四半期のDellの売上は約135億ドルに達する見込みですが、Appleの売上は24億ドル程度にすぎないことがわかります--つまり、会社の規模としては比較の対象にならないわけです。もちろん、Appleはその分野ではすばらしい活躍をしていますし、iPodは大成功を収めました。3年前に発売されたiPodが、去年になって大ブームを巻き起こしたのは興味深いことです。

 はやりものというのは、一世を風靡しても、いずれは消えていきます。私が若い頃、ソニーからWalkmanという製品が出ました。Walkmanは大ブームとなり、ネコも杓子もこれを買い求めました。でも、今では誰ひとりWalkmanの話などしなくなってしまいました。一発屋というのは、一時的には関心を集めても、すぐに忘れられてしまうものです。必要なのは持続性のあるビジネスモデルであり、持続可能な戦略です。誤解しないでいただきたいのですが、私はAppleをけなしているわけではありません。Appleがすばらしい仕事をしたことは間違いないのですから。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]