Dellは同社創業20周年のバースデーに、新しいCEOというプレゼントを贈られることになる。
同社創業者である現CEO(最高経営責任者)のMichael Dellは、7月に同氏の右腕であるKevin Rollinsに指揮権を譲る計画だ。
同社ではこれまで、Michael Dellが、戦略構想に重点的に取り組む一方で、現社長兼COO(最高業務執行責任者)のRollinsが日常業務を遂行してきた。
今回の決定は米国時間4日に開かれた同社取締役会で下されたものだが、その一環として、Rollinsは7月16日に開かれる同社の年次株主総会で社長兼CEOに就任する。Dellは会長職に留まり、同社の「二人三脚」体制を継続する。
同社によると、5月の創業20周年と時期が重なる今回のトップ交代は、同社を率いる2人が分担する現在の役割と一致するという。Dellはこれまで、新技術や最近では顧客サービスの改善といった事柄に重点的に取り組んできた一方で、Rollinsは同社の戦略実行と業務の運営を切り盛りしてきている。
Rollinsは先に行われたCNET News.comとのインタビューで、「Michaelと自分は広範囲にわたって職務を共有している。それぞれに役割があり、それをかなり明確に規定しようと務めているが、多くの責任を共有し、そのときできる方ができることをしている。会社の方針については2人が共同でアイデアを出している。だが日常業務に関しては自分が会社を運営していると思う。一方彼は技術を担当している。戦略の部分は2人で共有してやっている」と語っている。
ほとんどの人間にはDellの取締役会のスケジュールが分からないため、この発表のタイミングには驚かされたかもしれない。しかしアナリストによると、人事交代自体は驚くことではないという。この2人は以前から人事交代を視野に入れた動きを見せてきた。また、これは何よりも同社に対するRollinsの貢献度を認めるものだという。
Technology Business Researchのアナリスト、Brooks Grayは、「Dellは、同社のリーダーとしてRollinsを社内外に認知させることにやぶさかでないと思う。会社を切り盛りしてきたのはRollinsであり、これで彼にはふさわしい地位が用意されることになる」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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