パリ発--Dell CEO(最高経営責任者)のKevin Rollinsは米国時間15日、Advanced Micro Devices(AMD)との提携の可能性をこれまでになく率直に示唆し、同社との合意で残る問題は実現の是非ではなくタイミングであるとほのめかす発言を行った。
Dellは、新型ブレードサーバ発売に合わせてパリでイベントを開催したが、この席上で講演したRollinsは、先週報道されたDellがAMDチップ採用の可能性を模索しているとの話題にについてコメントし、同社がAMD製プロセッサの採用を真剣に調査・試験中であることを正式に認めた。
「最近(AMDの)高性能コンピューティング分野向けの一部の製品は非常に優れており、Intelの製品よりも高度なものもあるため、われわれは非常に好意的に見ている」とRollinsは述べ、さらに「Dellではこれまでになく綿密勝つ真剣に(AMDチップの採用を)検討している」と付け加えた。
両社のあいだで何らかの提携が実現すれば、AMDの64ビットOpteronチップがおそらくDellのサーバに搭載されることになる。Intelの64ビットサーバプロセッサシリーズではXeonがローエンドになるが、XeonはOpteronよりも価格が大幅に高い。
DellがAMDのプロセッサを採用するとの見通しについては、以前から何度も業界内で噂になってきている。Dellが、主要コンピュータメーカーのなかで唯一AMDプロセッサを採用していないことは有名だ。HP、IBM、Sun Microsystemsは、いずれもAMDとIntelのプロセッサを併用している。またAMD側でも、幹部が定期的にDellに売り込みをかけている事実を隠そうとしていない。
両社の提携の可能性を伝えた先週の報道を受け、ニューヨーク証券取引所では13日、AMDの株価が2ドル43セント高となる21ドル2セントの終値を付けた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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