IBMはサービス指向アーキテクチャ(Services-Oriented Architecture:SOA)に関連するコンサルティングサービスを発表した。
IBMのコンサルティング部門であるIBM Global Services(IGS)は4日(米国時間)、このサービスの目的は、顧客企業が大規模なビジネスシステムをSOAに基づいて構築するのを支援することにあると語った。SOAとは、ビジネスアプリケーションをモジュール化して記述する手法だ。
1980年代にクライアント・サーバ型コンピューティングが普及したときのように、各社は徐々に新しいコンピューティングモデルを受け入れつつあり、SOAに力を入れ始めている。SOAを採用すれば、開発費用が減り、アプリケーション間のデータ共有が容易になるからだ。業界アナリストは、数年内には、SOA構築用ツールを提供するエンタープライズソフトウェアベンダが熾烈な戦いを展開するだろうと予想している。
SOAとは、複数の異なる事業部門間で簡単にプログラムやデータを共有できるようにするためのソフトウェア設計手法を指す。例えば、企業でネットワークへのアクセス認証のためのプログラムを1つ記述すれば、そのプログラムを企業内の全てのビジネアプリケーションで利用することができる。こうすれば個々のアプリケーション用に複数の異なる認証プロセスやサービスを用意する必要がなくなる。
Webサービスプロトコルなどの業界標準およびツール類が、SOAの普及を後押ししている。Webサービス管理ツールは、アプリケーションがクラッシュすることなく安全に保護され、目標にしていた性能で動くのを支援するよう設計されている。
IBMの新しいコンサルティングサービスはSOA Management Practiceと呼ばれ、稼働中のアプリケーションのセキュリティや管理といった運用面でのサービスを提供する。活動の一環として、IBMは、一緒に顧客からの契約を勝ちとるべく、Webサービス管理用製品を開発する企業との提携を模索している。
IBMの最初のパートナーは、アプリケーションセキュリティを専門とするDigital Evolutionである。同社と契約により、IBMはDigital Evolutionなどの専門ベンダのソフトウェアを販売することになると、IGSのWebサービス担当バイスプレジデントMichael Liebowは言った。Liebowによると、IBMは欧州のAmberPointとも再販契約を締結したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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