Intelでは、例年見られる第3四半期の業績の伸びが、今年はやや小さかったようだ。
Intelは米国時間12日、9月25日締めの第3四半期に85億ドルの売上と19億ドル(1株あたり30セント)の利益を計上したと発表した。なお、この利益には1株あたり3.6セントの税効優遇分が含まれている。
売上は84億5000万ドルという予想をやや上回ったものの、利益は予想をわずかに下回った。アナリストらは、税制優遇分を除いた利益が1株あたり27セントになると予測していた。
同社によると、サーバとノートPC用プロセッサの出荷量が新記録を達成し、フラッシュメモリのマーケットシェアも拡大したものの、PCの売上が予想を下回ったためこうした伸びも相殺されてしまったという。
売上高は第2四半期の80億ドルと比べて5%増加し、税効優遇分を含んだ純利益は前四半期の18億ドルから8%増加した。同社では第2四半期から第3四半期にかけて売上が約6〜12%増加するのが通常だが、それでも今回の数字は昨年を上回った。Intelは昨年、売上78億ドルと17億ドルの純利益(1株あたり25セント)を計上していた。
IntelのPaul Otellini社長は、「前回の電話会議では、下半期についてもっと強気な見方をしていた」と語り、米国小売市場の軟調が特に目立ったことを付け加えた。
第4四半期に関してIntelは、86億〜92億ドルの売上を計上する計画だと述べる。また粗利益率は56%になるという。
Intelは9月に第3四半期の売上予測を下方修正し、83億〜86億ドルになるとの見通しを明らかにした。同社はこの時に売上指標の中間点を84億5000万ドルに設定した。
今年も引き続き世界のPC出荷台数が10%以上増加する見通しだったが、今年前半から一部のPC市場で勢いが減速しており、このことが同社にも影響した。
7月時点で同社は、第3四半期に86億〜92億ドルの売上を計上する見通しだと述べ、売上指標の中間点を89億ドルに設定していた。
不調の原因は、8月の値下げ実施後に、売上が予測通りに推移しなかったことにある。Intelの最高財務責任者(CFO)Andy Bryantは、第2四半期からPCメーカーに残っていたプロセッサの在庫を同社が適切に計算していなかった可能性が高いことを明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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