Intelが2003年第4四半期決算を発表。6億1100万ドルの損金を計上したものの、過去最高となる売上を達成して、アナリストによる利益予想を上回った。
同チップメーカーは米国時間14日、同四半期に1株あたり33セントとなる22億ドルの利益を上げたと発表した。12月27日締めとなる同四半期の売上高は87億4000万ドルで、これまでの記録だった2000年第3四半期の87億3000万ドルをわずかながらも上回る結果となった。
Intelは、2003年通年では301億ドルの売上高を計上。2002年の268億ドルから13%増となった。また、1株あたり利益は85セントで、2002年の46セントから85%増加した。
Thomson First Callが34人のアナリストに行った調査では、Intelの同四半期の予想平均値は、売上高が86億5000万ドル、1株あたり利益が25セントだった。一方、Intelによる同四半期の売上高の予想は85〜87億ドルとなっていた。なお、通常アナリストは同社の四半期売上指標の中間をとって予想を立てている。
Intelの第4四半期利益には、買収による、1株あたり9セントになる6億1100万ドルの「のれん代」減損費用と、資産譲渡に伴う税制優遇分として1株あたり9セントとなる6億2000万ドルが含まれている。
なお、同社は前年同期には、71億6000万ドルの売上高から1株あたり16セントとなる10億ドルの利益を計上していた。
第4四半期の業績は、PC用プロセッサや関連製品を製造する同社Intel Architecture Groupが牽引。同グループは、出荷数の新記録を達成したほか、サーバ用チップの販売増加などから平均単価も上昇している。
Intelの最高経営責任者(CEO)、Craig Barrettは声明の中で、「我々は、需要の改善によって既存市場で記録的な売上高を達成したことに加え、新興市場が好調に推移する中、最高の形で決算を迎えることができた」と述べている。
この先の見通しについて、同社では2004年の第1四半期に79〜85億ドルの売上を見込んでいる。また、36〜40億ドルを新しい製造機械の購入といった設備改良に充てる予定だ。ちなみに、2003年には37億ドルがこれに充てられた。
Intelは新しいチップ製造プロセス設計のため、2003年に44億ドルを投じていた研究開発費を、今年度は48億ドルに引き上げることも明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス