カリフォルニア州マウンテンビュー発--Microsoftは独自のスパイウェア対策ソフトを提供する計画を進めていると、同社会長のBill Gatesが10月1日(米国時間)明らかにした。
Gatesは、Microsoftが悪質なアプリケーションを検知するソフトウェアを提供し、そのソフトウェアを常に最新の状態に保っていくと語った。このソフトウェアがいつリリースされるか、あるいはこのソフトが有料で提供されるかなどについては、Gatesは明らかにしなかった。
Gatesは、スパムやウイルスの対策には進歩が見られるものの、アドウェアやマルウェア(悪質なプログラム)の問題は悪化する一方だ、と語った。
「このマルウェアというのは、とてもタチが悪い」とGatesはマウンテンビューにあるComputer History Museumでの講演で語った。「いま、我々は急いで手を打つ必要がある」(Gates)
この問題には、Gates自身も影響を受けている。同氏は、自分のマシンがウイルスに感染したことは1度もないものの、自宅のPCにマルウェアが入り込んでしまったと語った。
Microsoftは現在、有料のウイルス対策製品のテストを行なっているが、この製品の発売方法の詳細はまだ明らかにされていない。同社は2003年に、ルーマニアのウイルス対策ソフトウェア会社GeCadを買収している。
Microsoftの関係者は、同社の計画についてこれ以上の詳細はすぐに明らかにできないとした。
Gatesによると、パスワードも今後問題として浮上してくるという。
「皆がパスワードを変更するのをとても嫌がる。彼らは、簡単に推測しやすいパスワードを選ぶ」(Gates)
業界はスマートカードや何らかのバイオメトリクス技術を用いた認証方法に移行せざるを得なくなるだろう。
「5〜6年先だろうが、そういう時代が来るのは間違いない」とGatesは述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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